わかりはじめたマイレボリューション
その最寄りの駅の隣の駅まで、自転車を走らせ、その隣の駅の書店でフランス書院文庫を買うようになった
それから、自転車で遠出をしては、フランス書院文庫を買っては、自分の部屋の机の裏側に蓄えるようになった
しかし、理由は分からないが、そのコレクションは一瞬にして消失してしまうことになる
私の苦労はなんだったのか
かつて、母親は部屋に隠していたエロ本を発見しては、本棚の目立つ位置に収納するという嫌がらせをしていた
しかし、今回は違う
フランス書院文庫の多くが小説ではなく漫画だったのも問題だったのだろう
それから私は、着衣の女性の写真を見ながら、スケッチブックにその女性のヌードを描き、透明水彩で塗るような趣味もあったのだが、それも発見されてしまった
今から考えても、うちの母はどれだけ私の部屋とか机をチェックしていたのか
専業主婦であるため、私が学校にいる時間に勝手に部屋に侵入しては、私の趣味のブツを鑑賞していたことになる
そう思っての行動だっただが、そのスケッチブックも処分されてしまった
あと、リョナの趣味はないが、ゾンビとか死体とか描いたスケッチブックも処分されてしまった
わかりはじめたマイレボリューション