普通、私たちの発する言葉には、意味があるものだと考えています。
しかし、大半の言葉はそうではなく、それは何の考えも持たない叫びのようなものです。
私が誰かに憤慨して、「うるさい、馬鹿、嘘吐き、うんこ垂れ、死ね」と言ったとしても、それは本当に、大声で、頭が悪く、嘘をつき、脱糞する人だと心の中で考え、口述し、死ぬことを命じているわけではありません。
それは、「うぎゃー、むきー、あっ、むむ、ひー、うおぉ」といったような、動物の叫び声にも似た、習慣的に獲得された感情のオートマティックな自動機械の働きから生ずる音声でしかありません。
例えば、テレビで日本に来て間もない外国人タレントが、周囲の人に「オマエ、バカ」と言っても笑って流せるのは、彼は日本語をまだよく分かっていないため、見よう見真似によって獲得した言語行為をなしているだけであり、心の中の考えを述べているわけではないと分かるからです。
私たちの使う言葉の大半は、それと同様、何の考えもなしに、感情と状況に合わせて発せられる、単なる条件反射的な習慣の産物でしかありません。
そもそも論として、心の中の考えを言葉にするためには、かなり覚めた集中力と、主体的な意志を必要とします。
怒りや悲しみのような情動に支配された人が、そんな理性的な行動をとれるはずもありません。
だから、彼らの発する言葉の意味内容を、彼らの考えそのものだとして、自分の心を傷つけたり、相手に仕返しをしたりする人は、オウムの言葉に傷つき、オウムの言葉に憤慨し叩き殺すようなものなのです。
喧嘩をしている本人同士は、相手の言葉を相手の本心、自分の言葉を自分の本心だと、マジに思っています。
背の高い人に背が低いと馬鹿にしてもダメージにならない 要するに怒るってことは 劣等民族って自覚があるってこと
七十二、ロボットたちの口論 普通、私たちの発する言葉には、意味があるものだと考えています。 その人の心にある考えを言葉によって口にするものだ、と。 しかし、大半の言...
「お前は死んだほうがいいクズだな」って言って相手が怒ったら「つまり死んだほうがいいクズだって自ら認めたってことwww」って煽り倒せるな
強い言葉を使うなよ