2024-09-12

から大学を変えると詰む

大学院から別の大学に進学した結果、俺は孤独になった。

大学院というのは学部とは異なり、人間関係がかなり狭い。基本、学内ではゼミメンバーしか関わりはない。俺は文系から理系で言う研究室というよりゼミという概念の方が強く、日常的に顔を合わせるのはゼミメンバーとそれぞれ受ける授業のメンバーくらいになる。

大学院生は学部生と比べて圧倒的に人数が少なく、俺は私立だったか特に少数精鋭だった。だから人間関係が数人単位で完結してしまう本当に狭い世界だった。

そんな中で人間関係に躓くと逃げ口がない。院からの進学者から当然同級生に知り合いはおらず、学部生にも後輩はいない。かといって院から学部生のサークルに入るのも難しく、院で孤立するとその大学人間関係が築けなくなる。

「あぁ、この大学自分の居場所はないんだな」と思った。俺が進学したのは有名私立マンモス校だったが、何万人も学生がいるのに自分は独りぼっちだという落差に耐えられなかった。

しかも、俺は院から一人暮らしをしていたから、周りに誰も知り合いがいない生活余儀なくされた。会いたくもない連中と顔を合わせ、その苦しみを紛らわせる回路もない日々。久々に大学時代にお世話になった先生に会いに行ったら、「ずいぶん痩せたね」と言われた。自分が思っているより当時はヤバい状況だったのかもしれない。

こんなことを書くと「そんなこと言ってないで研究しろ」と言われるだろう。もちろん研究はした。俺は孤独の穴を埋め合わせるように一人研究に勤しみ、M1ながら論文投稿した。

こうして、なんとか逃げるように卒業したが、あの大学にはなんの愛着も未練もない。俺にとってあそこは見知らぬ外国であり、俺は紛れもない異邦人だった。

外部進学者院生孤独問題にはもっと光が当てられるべきだと思う。

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