今過熱している男女差別の言葉で言えば、「ミソジニー」とか「ミサンドリー」とか。
「女性蔑視」「男性蔑視」とか言えばいいのに、欧米(主にアメリカ)で使われている先進的な概念であるという使用者の意図が見え隠れして、いけ好かない。
男女差別を根絶する云々以前に、先進的な外国語を使いこなしている自分がその他の有象無象(異性・同性問わず)よりも「区別」されるべき、優遇されて然るべきという、周囲からしたら差別的な考えから臆面もなく使われている言葉のように見える。
だいたい男女差別のようなどんな人でも関わり合う社会的な問題に対して専門用語を特定の人にしか分からないように使う時点で、専門家以外の問題への理解を拒絶していて、本質的な問題解決そのものを否定している行為だろう。一部の有識者で決めたことに従わせればいい、とでも思っていそうだ。
先進国家からの輸入という考え方そのものが、二流・三流の劣等国根性に由来する「虎の威を借る狐」そのものなのだけれども、当人たちは気付いているのかいないのか。