2024-07-20

超絶に上手いから、ものすごくわかりにくいんだけど安彦良和さんって、だんだん絵が下手(加齢によるものだと思われる)になってるんだな。

そりゃそうだよなあ。

普通だったら絵筆を取るのすら億劫になられる年齢でまだまだ精力的に創作に励んでおられるんだから

多少、絵に変化があってもあたり前のことだ。

これも普通だったら気づかないことなんだけども、

安彦良和展で展示されている少年の頃の学習ノートからまり

アニメーターとしてアニメ監督としての全盛期、

また漫画家に転身してから作品の数々、

それらを巡っていって最後にたどり着く展示物たち。

安彦氏の創作家として歴史を順番に辿っていってようやく、

あれ?ちょっと最近の絵は雑な部分があるんかな?

と、かすかに気づくレベルの変化だ。

いやあ本当にすごいおじいちゃんだと思う。

これでいてとりたてて絵の勉強をしたわけでもなくアニメーター師匠がいるわけでもなくほぼ独学我流であるという事実

宮崎駿ですらデッサン教室に通っていたエピソードとかがあるというのに……。

そういう人が自分には創作で食っていく才能なんて無いと一度は見切りをつけているというのも恐ろしい。

一度就職した会社仕事全然あわなくて、たまたま求人で見た虫プロに応募してくれたからよかったようなもんの、就職した会社での仕事にそれなりに面白みを感じてたら、その後の安彦氏は存在しなかったんだぜ。

やっぱSNSとかなかった頃とかってヤバイよね。

自分が何者か?というのを知ることが出来ないんだから

今の時代なんやかんやいうて恵まれてると思う。

  • 安彦良和展に見に行ったけど劣化はやっぱりもうどうしようもないね ああいう才能と一緒の時代に生きれたことが一番の幸せだ

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