産む産まないの話で思い出した。
道は確かに二つに分かれてた。
悩んだ挙句、どっちに転んだって人生はある、ってノリで覚悟を決めた。
結局、近くの工場に就職してしまったんけど、あの頃は本当に、判断材料がなくて。
振り返ってみると大学受験しなくて良かったとは思う。
地元で結婚して子どもに恵まれて、早い時期から子育てに入れたので自分の時間も多く取れてる。
大学受験した友だちと飲んで話したんだけど、当時はみんなメチャメチャ忙しかったって言ってた。
オレはというと、多感な時代をゆっくり好きなだけ寝て過ごし、年上の女の子とデートしたりして。
3人とも首を横に振った。
また首を振った。
必須の授業だけ出て、宿題は誰かのコピーを提出して乗り切ったんだって。
そんな事はない、らしい。人生が豊かになったよ、と言っていた。
でも具体的に何がどう豊かなのかは最後まで話してくれなかった。
最終的にオレは、大学受験はしなくて良かったと思ってる。
ひょっとすると友人たちは、オレに気を使って学問のヒミツを隠していたのかも知れない。
大学に行かなければ羨むだけで理解不能な、人生の豊かさの秘訣を伏せていたのかも。
これわざとやってんだろ
地方マイルドヤンキーは正しく地方マイルドヤンキーとして生きた方が幸せになれるのは間違いない。無理に上京して変な大学卒業しても、東京のブラック企業で消耗するだけ。 自分...
いや、オレが自分で書いておいてなんだけど。 この話は産む産まない論争と同じ難しさを含んでるかもな。 大学受験してないオレと、パラレルワールドにいる大学受験したオレ。 2人...
うーん、確かに、全然まったく聞いたことないなあ。 子供を産んで良かったとか、産まなくて良かったって話はあるのにね。 奇妙に片寄ってて不思議。 「大学受験して良かった」「大...
仮説があるんだが………。 うーん、確かに、全然まったく聞いたことないなあ。 子供を産んで良かったとか、産まなくて良かったって話はあるのにね。 奇妙に片寄ってて不思議。 ...