前提として、まあ人見知りです。
できれば発生させたくはないイベントではあったが、堪忍袋の緒が切れた。
出演者は知ってる人だし、トーク内容も友人を介して知ってる事柄ではあったが、あくまでつきあいの体。
イベントは大きなロビーをボードみたいなもので区切って、いろんなテーマの展示がされてるせいで、いろんな音が混じりあっていた。
その状態でトーク内容に関連する映像を小音で流しながら、出演者がトークする…という流れ。
ちょっと聞き取りにくいな…と思っていたら、すぐ後ろの席からまあまあでかめの声で話す女性たちがいるのに気づいた。
どうやらトーク内容に関連する話をしているようなのだが、いかんせん声がでかすぎる。
気づかないかな…と思い、何度かあからさまに振り向いてみたが、気づく様子がない。
その女性たちを挟むように他の客もいるのだが、注意する様子などはない。
トークの流れで静かになるタイミングもあるので、このまま静かにならないかと様子を伺っていたのだが、
波上攻撃のように声が戻ってくる。
なんと注意したらいいだろうか。
いくらいらいらしているとはいえ、怒りをそのままぶつけるのは得策ではない。
手元の手帳に、できるだけ冷静に受け取って貰えそうな文章を考えて書いた。
でも、すぐに見せる決心はつかなかった。
今はたまたま静かだ。
張りつめながら耳を澄ましていると、波が戻るようにまた喋りはじめた。
今しかない。
「あの、すみませんけど…」
声を掛けながら、メモをみせると女性たちは覗きこんですぐに理解してくれたようだった。
すぐに向き直ってしまったので、謝られたかどうかは判然としないが、メモの内容にはっとした様子だった。
その後はすっかり静まってくれて、雑音が減ったおかげでトークショウの内容が随分聞き取りやすくなって、本当にホッとした。
ストレスがなくなった状況の、なんと快適なことか。
友人は「GJ!後ろの人もきっと感謝してるよ!」とのたまった。
注意した直後は、慣れない事したせいでテンションがおかしくなりかけたが、
こんなに快適になるんなら、、もっと早くに言ってしまえばよかったよ。
女性たちが話の通じる人でよかった!
勇気があってすごい。そういう人がいるといつも黙ってイライラしちゃう。でも気づいてないだけで悪気なくやってることも多いんだろうな。
喧嘩や事件にならなかったならいいんじゃね