2022-09-10

中国共産党 暗黒の百年史

楊海英教授の前掲書には、モンゴル女性に対する次のような、まさに鬼畜所為しか思えない殺し方も記述されている。

妊娠中の女性の胎内に手を入れて、その胎児を引っ張り出すという凄惨犯罪も行われ、中国人たちは、これを〝芯を抉り出す〟と呼んでいました。中国人の白高才と張旺清は、ワンハラというモンゴル女性を〝重要犯人〟だと決めつけ、さまざまな暴力虐待しただけでなく、手を陰部に入れて子宮にまで達し、すでに4カ月になっている胎児を引き出しました。彼女はこの暴挙が原因で障害者となり、1976年に亡くなりました」楊教授記述によると、「内人粛清運動」では大勢の人々が殺されただけでなく、上述のモンゴル女性のように、残忍極まりないやり方でリンチされ、身体障害が残った人が12万人にも達したという。

以上のように、中国共産党政権は、1967年と68年の2年間、内モンゴル全域において、モンゴル人に対する大量虐殺、残忍極まりないリンチ、そして目を覆いたくなるような性犯罪組織的、かつ大規模に展開した。それはモンゴル人に対する、世紀のジェノサイド以外の何ものでもない。歴史がそれを伝えている。しかし、内モンゴルジェノサイドを主導した共産党幹部下手人たちは全員、罪を償うこともなく、いっさいの裁きを受けたことはない。それどころか、虐殺を指揮した前述の滕海清はその後、解放軍南軍区の副司令官ポストに転属し、1988年には共産党軍事委員会から「紅星勲功栄誉章」を授けられた。モンゴル人へのジェノサイドを実行したこの極悪の犯罪者に「勲功栄誉章」を与えたことは、まさに、共産党政権こそが民族弾圧ジェノサイドの首謀者であり、真犯人であることの何よりの証拠ではないか

石平. 中国共産党 暗黒の百年史 (Japanese Edition) (p.88). Kindle 版.

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