しょうもない中小企業で働いている。女性はすぐ辞めるからという社長の見解により男女比率が5:1くらいの会社で、私は女性社員で、事務職として働いている。
幸いなことに私はわりあい仕事ができる方で、ありがたいことに上司は性別に関係なく仕事ができる人間を昇進させようとする人間だった。私は女性の中では出世頭となり、規模が小さいなりに細く長く存続する会社で初めての女性管理職になった。
未経験だが簿記2級を持っているというだけで採用され、前任者は私の入社後3ヶ月で退職したため、がむしゃらに働き、経験はなくとも度胸だけは一人前にあったのでなんとか監査法人による会計監査や税務調査を乗り切った。当時なんら役職をもたない未経験の人間によく監査法人の対応を任せたものだと思うし、監査法人もよく受け入れたものだと思う。
そのように働いていたため、とんとん拍子に出世したのは正直自分でも当然のことと思っている。
何年も前から会社を辞めたいと思っていた。会社の業務に対し、身を粉にするほどの価値を感じられなかった。他社の同様の業務をする人間より年収が100万ほど低いことは耐え難かった。ただ、辞めたい気持ちがピークに達する度私は昇格または昇進し、このタイミングで辞めると社長がほうらやっぱり女は辞めると言い出しかねず、辞めるに辞められなかった。ようやく他部署でも女性が出世するようになってきたのに、水をさすようなことは私にはできなかった。
たとえ小さな企業であれ、女性の社会進出という面では私も幾ばくかは貢献できたところもあるだろう。ただ、自分の幸福を追求できたとはどうしても思えない。転職したほうが自分にとっては良いのだろう。が、私の退職による他の女性社員への影響を考えるとどうも踏ん切りがつかない。雁字搦めになってしまっている。
昨日女性の部下と面談を行った際に、上司が増田さんだからこれまで仕事を続けられました、と言われ、印刷した退職願をどうしたものかと迷っている。
直感的に、これは結局辞めないタイプの人だな、と感じました。 でも、中小企業って本当に最後まで勤められるかといったらなかなか難しくて、なんとなく、ご家族の介護とかご自分の...
あなたならきっと大丈夫だ、朝一で社長呼びつけて辞めるって言え。