そりゃ居酒屋の店員と大企業の社長、どっちがいいかって言われたら社長を選ぶ人が多いでしょ。
AV女優も同じ。
賤業っていうのはその職業に就いているというだけで嫌われたり怒られたり眉をひそめられる、そんな扱いをされてしかるべき職業だっていうことだ。
性産業はそういう扱いを受けてきたけど、そうじゃない、その扱いは正当じゃないってことを言おうとして性産業は賤業じゃないって言ってる。
自由意思がないっていうのは、脅迫されたり暴力で無理やり従わされるってことでしょ。
それか正しい情報を与えられずに騙されてその行動をさせられるとかさ。
本当はしたくなかったけど、お金のために仕方なくやってるんですって言うのは自由意思だ。
スキルがなくて、あるいは面接で落とされて、就きたい職業につけなかった。でも稼がないと生きていけないから仕方なく今の仕事をしている。
こんな人はいくらでもいる。
俺だって今の仕事をしたくてしてるわけじゃない。俺が生きるために仕事をさせられてるのは自由意思の侵害だ。
そうはならない。
何らかの理由で金が必要なため、自分の持ちうる能力の範囲内で選択できる職業の中で、最も条件のいい業種を自分で選んで就職した。
騙されたり脅迫されて出演した訳ではないAV女優の場合、これと何が違うのか?
そして騙されたり脅迫されて出演させられるのを防ごうとしているのが、くだんの新法ではないのか?
AV女優は誰もが望んで就きたい職業とは、到底いえないだろう。
しかし、正当な職業の一種であり、要求される学歴や能力が少ないなどの制限の下で、一定の人間から、稼ぎがよいなどの理由で選択されうる要素があるために成立している。
これは他の職業となんら変わらない。(誰もが望んで就きたい職業などどれほどあるのか?)
そんな中で、嫌だったけど就いてみたら自分の職業が好きになったり、工夫している中でやりがいを感じるという人間が生まれることも、他と何ら変わらない。(ライン勤務の知人が、よく言っている)