池江璃花子に五輪辞退を促すリプライを送るのは極めて間違った行為だと思う。彼女を初めとした五輪選手もこのコロナ禍における政府や自治体の失策の明確な被害者だ。
その認識は多くの人が抱えている事だと思う。
ではその一方でこのゴールデンウィークに春フェスを主催した会社や出演したアーティスト、恐らく大半のルールを守った参加者がテレビ番組のコメンテーターやTwitter上で自称医療従事者に叩かれていたのは正しいのか?
フェス主催者もこの1年以上大きな収入を絶たれた、明確な被害者だ。そんな中でも次に繋げるために今回1年のブランクを経て、過剰な程の感染対策を敷いた上で開催に踏み切った。そしてその主催者の力になりたいと出演を決めたアーティストや参加を決めたオーディエンスを叩くのは池江璃花子を叩くのと同様にお門違いでは無いか。
五輪を止めるために池江に辞退を促すことも、フェスの開催を批判するのも、元を正せば政府の失策、無策が原因ではないか。どちらも正しいコロナ対応の上で、五輪の立て直しやフェス開催再開までの金銭的補償があれば彼らが五輪、フェスの開催に固執する事もなかったのでは無いか。
勿論、スポーツ選手が最高のパフォーマンスを魅せれる時間は有限だ。しかしそれは同じようにバンドやミュージシャンにも同じ事が言える。極めて近い境遇の2者なのに、どうしてこうも世間の声に差があるのか。
皆、池江のここまでのストーリーに同情して、彼女へのリプライを『間違っている』と言っていやしないか?それこそ『間違ってる』のではないか。彼女が白血病を患わずに五輪の代表選手になっていたとしても、彼女に辞退を促すリプライを送ることはお門違いも甚だしい。そして、1年間の自粛を経てやっとフェス開催に漕ぎ着けた主催者を批判することもまた、お門違いだ。
フェスを叩いてたのは五輪中止させたい派のキチガイじゃん