鬼滅の最終巻を読み終わった旦那が感無量で
「善逸と禰豆子、結婚したんだなー」
と言ってきた。
「?」
「最終話で子孫が出てきたじゃん」
「うん」
「善逸と禰豆子にそっくりの姉弟がいて、善逸が書いた本を『ひいおじいちゃんの嘘小説』とか言ってたりしたじゃん」
「うん、それが?」
「いやだから、そっくりの二人が血縁者ってことは善逸と禰豆子が結婚した子孫だってことでしょ」
「あー、そういうことだったのか」
「…」
鬼滅はもともと旦那が先にはまってすすめてきた。善逸が一番のお気に入りみたいだった。映画も本当は早く見に行きたくて仕方ないらしいがコロナやら家庭の事情やら(生後半年の赤ん坊がいる)で泣く泣く我慢してるらしい。
つまり、好きで読んでる漫画の好きなキャラクターにまつわるエピソードのはずで、それ相応の熱量を持って読んでる様子なんだけど、彼の視界には何が見えているのか、何をもって「この漫画は面白い」と感じているのか、あんなにわかりやすい描写すら理解できないのに、別に鬼滅に限らず世の中の漫画や小説を読んで一体何がどう面白いと感じているのか、真剣にわからない。
最近こういう感じで会話が噛み合わないことがしばしばあって困っている。
テレビを一緒に見てるときとかも、何気なくぽつりとつぶやいた言葉を彼が明後日の方向に拾い上げて遥か遠くに打ち上げてしまうんだろうなと思うとうかうか感想も言えない。ストレス。
普通男側がやるほうのロジハラをお前がやってるわけだ