恋柱は確かに入隊の動機は「????」だけれども、鬼殺隊に居場所を見出した心理はそこまで異常でもないと思う。
見合いで人格否定を受け続け、自分自身を殺してまで結婚しようとしていたときに鬼殺隊を知り、お館様に全肯定してもらったことで
彼女は自分の特殊体質ごと「自分」を受け入れられ、認められる世界を知った。そこで自分が頑張って役に立てるようにまでなった。
柱になるには「血を吐くぐらい厳しい鍛錬に耐える必要がある」わけで、おまけに彼女が師事した炎柱は後継者である継子に課す試練が厳しすぎることで有名…という設定がある。
それを乗り越えたのだから、彼女はそれだけ深く自分に加えられた人格攻撃に傷ついていたのだし、乗り越えられるぐらい居場所を見出していたということ。
だいたい鬼殺隊のメンバーは自己犠牲精神がやたらと高いうえに自己評価が低すぎるキャラが多い。
さらに妄想を飛躍させるならば、キャラ設定からすると心の許容量が広い炎柱・煉獄さんからもお館様と同じように肯定される反応を得たのじゃないかなとも思う。
おまけに伊黒さんもいるしね。いつの時点で知り合ったのかは定かではないけれども(逆算すると恋柱は柱になるまでの期間が極めて短い)、
・女性のコンプレックスを気にせず、逆に励まし、応援するように何度も食事に誘う(おそらく柱の財力にものいわせて奢っていたと思われる)
・そのたびに特別優しい目で見つめる
・相手が困っていることを察知し、適切な贈り物を贈る(その贈り物は仲が良くなければ拒絶されかねない肌に身に着けるものである)
女性は結婚以外に道がない大正時代だからこそ、婚活は彼女にとって生死を左右する問題だったはずで、
だからこそあれほどまで打ち込んだのかもしれない。