「地球儀を俯瞰する外交」と称して、中国包囲網のようなことを志向していたが、いつの間にか言わなくなった。
むしろ、最大の功績は、2012年に尖閣国有化で悪化した日中関係の改善だったかもしれない。その集大成が習近平の国賓来日となるはずだった(が、コロナで中止。米中関係の悪化を見ると、結果的には良かったかも知れない)。
米国との関係は、うまいことトランプの懐に入り込んだ。ただ、裏でどんな密約があったかわからない現時点では、評価は難しい。
野党でも、ガチの護憲派は共産党と社民党ぐらい。旧民主党系には一定数の改憲派がいる。立憲民主の枝野氏だって一部の改憲の必要性は認めている。
安倍総理の失敗は、安保法制のときの「解釈改憲」。あれで、「安倍政権下での改憲には反対」という野党共闘の「落とし所」を作ってしまった。
それさえなければ、うまく野党を切り崩し、9条以外での改憲を実現して、「初めて改憲した総理」の名誉を手にした上で、将来の9条改憲への道筋づくりもできただろう。
株価は上がったけどさ。
「新三本の矢」ってどこにいったんでしょうね。
言うまでもない。