今はロストジェネレーションとかいうらしい。
専門学校を卒業する前の年、新卒採用が無かった。そういう年だった。
20年、ネットの世界で生きて来て、それなりに「ネットで知り合った同世代の他人」とも年数を重ねて、「ネットで知り合った、ただの他人」という立場じゃない人が沢山出来た。
何度も会って、一緒にライブに行ったり、キャンプに行ったり、時には冠婚葬祭に赴き、時には就職を世話したりされたり、そういう人が数十人いる。
みんな割と真面目に仕事してる人が多いけど、でも、みんながみんな定年まで勤続できるようないい所にお勤めの人ばかりじゃない。
そのあとどうするの?
でも、もう大概アラフォーだ。
働けない親を支えるのにアラフォーでコンビニバイトしか仕事がないなんて、そんなの、未来が無さ過ぎる。
収入が途絶えて親子で飢え死にとか、
そんなニュースばかりが思い起こされて、暗澹たる気持ちになる。
「ネットで知り合った、親しい友人」がそんなニュースになってしまう未来は見たくない。
暗い気持ちで、そいつの人生の、悪い方に行くんじゃないかと思う岐路を眺めることしかできない。
そいつの心持次第で逆転一発ホームランなんてせいぜいラノベの中の出来事だ。