サッカー部を選んだ理由は小学校の頃の友人の多くがサッカーをやっていたから。
幼い頃からサッカーをやっていた連中とは天と地ほど実力に差があり、一軍の試合に出る事は一度もなかった。キャプテンがミスに対して異常に不快感を示すタイプでとても怖かったので試合に出たいと思う事はなかった。
当時は無限に体力があったこともあり、朝から晩までサッカー&サッカーの毎日を送っていた。ほとんど遊びの延長だったのだけれど。
そんなんだから学生時代で記憶に残った試合とか一切ない。あれだけ時間を注いだのに一切成果が出てないのは自分らしいなとも思う。
さて、時は流れて20くらいの事だ。
手軽に取り組めるフットサルにハマっていた俺たちは鎌倉で開かれた大会に出場した。大会にはレギュレーションが設定されているのが一般的で初心者向けだったり女性を交えて楽しくやろうなんて大会も少なくない。
しかし、血気盛んな俺たちはオープンクラスの大会を選んだ。オープンというのは何でもOK、つまり上級者向けなのだ。
案の定、対戦相手はめちゃくちゃ上手い。ピチピチのタイツにニット帽とか被ってるタイプのやつもいた。
今思えば、中学校時代に一軍だったやつらと肩を並べて強敵と戦う初めての時間だった。
35歳になった今でもその大会での試合はよく覚えている。なんならフェイントをかけて相手を抜いた感触まで覚えている。
コーナーキックのチャンス。
キッカーは友人。
俺は額を指差し頷いた。
なんてことを仕事中にふと思い出したよ。チームメイトも散り散りになったしあのメンバーでサッカーをすることはもうないと思うけど良い思い出だよ。
話は変わるけど、推しの身長って次藤君と同じだったことはややショックでした……。 🐈やだカッコイイ……。