いままでは一冊でも欲しい人の手に渡るようにと通販分余分に刷るも
その余分以上にイベントで余ったうえ通販も思うようにうごかなくて
不良在庫を1年以上イベントで持ち歩くのも恥ずかしくなってこっそり在庫処分したりしてたけど
今回は通販を考えず1回のイベントで完売する量だけ刷ってみた。
そうするとスペースで頒布しているときから心の余裕がまるで違う。
これまでは、この時間でまだこれだけしか出てないとまた大量に持ち帰ることになるなと思いながら
隣を買ってうちをスルーしていく人たちを恨みがましく思っていたけれど
今回は純粋に欲しい人にだけ買ってもらわないと在庫が切れてしまうので
一人ひとりスペースに来てくれる人に全力でありがとうって言えるしむしろ在庫がもつことに安堵感さえ覚える。
通販も残りわずかな在庫をつっこんだら瞬殺し、見事に手持ちがなくなった。
たとえ少部数でも、売り切れるって思った以上に気持ちがいい。
以前出した本もその方式で売り切れる部数だけ刷って、イベント途中で完売した。
そこですぐさま通販分を再版し書店通販した。瞬殺するかと思いきや、書店は長い間残った。
イベント前に返納をかけ、イベントでは再版分まで完売したが、取り置きまで頼んできたサークルも含め感想は1通も来なかった。
前回と今回のことを比べてみて思う。
感想はあるともちろん嬉しいだろう。
しかし、たくさん売れれば感想がいただけるチャンスは増えるかもしれないが、まったく徒労に終わることだってある。
感想をモチベーションにしたり期待するのは健全とは言えない。淡い期待を抱くとがっかりすることになる。
欲しい人にわたるように親切に再版までかけても、さらっと買われて読まれて終わるだけ。そこにコミュニケーションは発生しない。
前回はたくさん売れれば感想が一つでも増えるかもと淡い期待を抱いてしまったために失敗した。
でも、考え直してみると、10部しか売れなくて感想がたくさん来るのと、50部完売したけど感想は一つも来なかったのとどちらが嬉しいかというと、
自分は完売のほうが嬉しいのかもしれない。それだけお金を出してまで欲しいと思ってもらえたということにとても達成感を感じる。
感想は思った通りの感想が頂けるとは限らない。読み違えていたり、やっつけ感想、交流感想、なんだってありうる。
今回は欲しい人全員には渡らなかったかもしれないけれど、目標としていた部数は完売できたのでとても充実した気持ちだ。
原稿に夢中で大した宣伝もできなかったけれど、執筆中からひっそりといいねをとばしてくれたり、会場や瞬殺した通販で新刊を手に取ってくれた方々ありがとうございました。
次の本もがんばります。
という独り言でした。