2019-10-16

いま、居合せるから幸せ

きっと、彼らの歴史は後世に語れるだろう。



私には大好きなアイドルグループがいる。
それは多くを語らずとも誰もが知っているほど大きなグループだ。

2019年10月15日、あるメンバーブログ更新された。
そこに記された文を読むと、今まで私が持っていたどこか暗い感情が、不思議と軽くなった気がした。


私は今まで何回もすぐそこで止まっていた電車見送り続けていた。

しかしある時、何を思ったのか、ふらっと乗車した。…大したことなかったらすぐに降りればいい、なんて軽い気持ちで。

だが一度乗ってみたらそれはもう最高の乗り心地で、降りるなんて考えられなかった。

それから1年も経たない内に、とても信じられないようなことが発表された。まさかこんなことがあるのかと、非常に驚いた。

不思議なことに、発表から数日の間は落ち込むこともなかった。

きっと心のどこかで、あれは夢だったんじゃないか、彼らなりのジョークなんじゃないかジョークにしては笑えないが…なんて考えていたのだろう。

ある日。

同僚との他愛ない会話。

「そういえば、好きって言ってたよね、あの人たちのこと」『そうですね、好きです』
解散するんでしょ?」『えっ?』

解散

解散ニュースになってたよね。可愛そう」『…解散じゃなくて、休止ですね』

そう、休止。

「いやいや、どうせやめるんだし同じだよ」『同じじゃないです。あくま一時的ですし…』

一時的ものだ。

…本当に?

彼らは、また同じメンバーで、今と同じところに戻ってくるのか?

ここまで来なかった不安が、悲しみが、心にどっと伸し掛かる。

また、ある日。

「え、今更、あの人たち?」

今更?

「遅い、遅いよ。ああいうのはね、中学生とか高校生の時に好きになるものなの」

遅い?

「で、大人になったら卒業するものなんだよ」

そんなのが大人というのなら、私は子どもでいい。

好きなことを好きでいることに年齢制限なんてない。

有名だから、人気だから好きになったのではない。

彼らだから好きになったのだ。

番組で“チャート1位の座は指定席”とまで言わしめた彼ら。

彼らは歩みを止めない。

駆け抜けていく。

私は?

このままでいいのか?

今までのように、週に2回、冠番組を通して彼らを応援するだけ?

違う。

からでも出来ることはあるはずだ。

思い立ったが吉日、CDBlu-ray公式写真も買い、ファンクラブにも入った。

これから発売される商品は全て予約購入し、イベントにも全て応募した。

それでもどこか、心に暗い部分があった。

解散。休止。今更。遅い。

そんな言葉が頭を廻る。

きっと、これからもずっと…



そんな日々も今、終わりを告げた。
他人にどんなことを言われようと、彼らに真っすぐ付いて行く。そう決めた。
最初は向かい風でも、いつか必ず、追い風が吹いてくると信じて。


そして、いつか始まる第三章に思いを馳せて――

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