https://kakuyomu.jp/works/1177354054889611355
これが読者の総意というわけではないだろうけれど、主に紙媒体の硬い小説ばかり読んでいる私には衝撃的だった。
私は幼いころから読書が好きで、いろいろな展開を読み慣れているから、エログロ問わず地雷展開はほとんどないし、大抵の作品は最後まで読む。読めなかった作品は、多分今まで生きてきて、一ケタあるかどうかで、読めなかったのも数年後にチャレンジしている。単純に自分の好きなものに対する嗅覚が鋭くなっているだけかもしれないが、不快なものでもできるだけ読み通してから、どこが好きでどこが嫌いか判断したいのだ。
でも、この作者さんは、自分の好きな展開だけを求めていて、ちょっと気に食わなかったらすぐに切る、そういう読者の存在を明らかにしていて、それが私には驚きだった。
ただひたすら、自分の好みの展開を求めるためだけに、何万円も出してくれる人がいるんだって、とてもびっくりした。
優劣の問題では全くないのだけれど、私にとって読書とは知らない自分との出会いで、だからできるだけ難しそうなものを背伸びして探してきた。けれど、成長とは全然関係なく、ただ気持ちよくなるための読書にここまで大きな需要があるんだって、思い知らされた。
そういう意味では、そうした読者の存在を広め、それを出版業界に取り込んだ小説家になろうとかカクヨムとかは、商業的にすごいし、こうしたサイトで受けなかったらかといって、マスに受ける方向ではないというだけで、つまらないわけではないのだ。
繰り返すが、どっちが偉いかではない。何年も前に、ケータイ小説を揶揄するコピペがあったけれど、なろう系もあれと同じで、読者の願望充足やわかりやすさに特化し、全パラメタを振り分けただけなので、一般文芸とは別の進化をしただけなのだ。
本当に、驚きだ。
今更かよ。なろう(異世界もの)について真っ先に言われてたことだぞ。ちょっとストレスを感じる展開になるとそこで継続率がガクッと下がる、だからひたすら読者の好きそうな事し...