そこには取引先だったり、誰かが呼んだ友達だったりと、色々な業種の人が集まって合コンというよりはサークル的な感じがあってとても楽しかった。
そこにいた人達はみんな意気投合し、定期的に集まって飲んだりキャンプしたりするようになった(有り難いことに今も続いている)。
その中に増田ちゃん(仮名)という自分にとってストライクゾーンど真ん中の女性がいた。
私はその増田ちゃんと恋人同士になりたいと強く思ったが、顔面に対し少々コンプレックスがある為積極的にアプローチすることはできなかった。
それでも牛歩の歩みでなんとかコツコツ頑張っていたら、ようやく異性に見られたかな?位の手応えがあった。
それだけでもとても嬉しかった。
しかし、その後集まりにリーダー的存在の増田さんの友人の増田君が来たことによって、事態は一瞬にして終わった。
私は増田君を見た瞬間、なんてイケメンなんだろうと思った。ジャニーズ系とかではなく、松田龍平的なオリエンタルな色気のある男性だった。身長は180cmはあった。
私は忘れない。あの瞬間を。
私は人生で初めて人が恋に落ちた瞬間の顔を見た。
下品な言い方をすれば雌の顔というやつだろう。
私が半年かかってようやく立ったスタートライン。増田君は初めからゴールにいた。
この時私はフリーザが簡単に惑星をふっとばしたあの場面を思い出した。
見た目が全てではないだろうけど、恋愛において大事な要素なのは確かで、それを否定することはできない。
でも、それでも人はまた恋をしていく。
私は心から祝福している。
おめでとう。