2019-04-04

宇宙業界の闇

JAXA業務の31歳男性過労死 労基署労災認定

https://www.sankei.com/life/news/190403/lif1904030028-n1.html

宇宙業界の端くれで働いているものとして、この出来事はあまりにも生々しすぎた。

宇宙業界には出向、派遣者がかなり多い。

どこの業界もそうなのかもしれないが、これには宇宙業界特有理由があると増田は考えている。

JAXAプロジェクトが国の予算の都合でポシャったり、宇宙機が不具合で動かなくなったりすると、

その時点で開発や運用管制に携わっていた人間必要なくなる。

出向・派遣はそのためのリスクヘッジで、不足の事態が起きると元請け人件費削減のために一斉に首を切られるか、派遣元に戻される。

昔はそういうことが割と頻繁にあったので、現在でもそのような人員構成になっている。

上記のような理由もあり、JAXAを頂点にはっきりとしたヒエラルキーができあがっている。

このためか、JAXAによる業者へのパワハラがひどい。

しかも、少なくとも国内には他に宇宙仕事をくれる機関存在しないので、

どんなにひどい仕打ちを受けようとも逃げるわけにはいかない。

数年前過労自殺した若者の背景には、こんな事情があったことも覚えておいて欲しい。

(こうして表に出してもらえただけ、彼の犠牲無駄にならずにすんだのかもしれない。

しかしたら自分のすぐ近くで、このような悲劇は起きていたのかも)

今年も「宇宙」という言葉の響きに憧れて、若者業界にやってくる。

どんな仕事も厳しいものなのかもしれないが、やはり宇宙仕事は夢があるものであって欲しいと切に願う。

  • うーむ。ひどいねぇ。 大変だったねお疲れさま。 ところで JAXA ってちっちゃな研究室の集合体だよね? 他の研究開発法人を見てきた個人的経験から言うとそんな変なヒエラルキーがで...

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