「犬や猫を虐待をするとシリアルキラーになりやすくなる」という言説自体が信憑性が非常に怪しい
よく根拠として出るのが、
FBIプロファイリングの創始者であるロバート・K・レスラー氏が
「動物虐待とシリアルキラーには関連がある」と主張したということだが、
彼の著書(『FBI心理分析官』)を読めばわかるように、レスラー氏はシリアルキラーが生まれる原因を
一貫して『幼少期に機能不全家庭で過ごすこと』だと主張している。
それもあくまでシリアルキラーが過去に動物虐待をしていたことが多いという「傾向」について述べているだけだ。
別に「動物虐待の経験が人間をシリアルキラーに変える」などと主張しているわけではない。
さらに、根本的に、(恐らく海外ドラマなどのせいで誤解されているのだろうが)
プロファイリングというのは単にこれまでの犯罪者の統計データから、
たとえば、「死体をバラバラにして森の奥に遺棄した事件」があったとき、
プロファイラーはこの事件の犯人像について恐らく「車と自宅を所有している人物」とプロファイリングするだろう。
これはただ、
・「死体をバラバラにできるような作業場所があるということは、そうした事件の犯人は自宅を持っていることが統計上多い」
・「バラバラ死体を森の奥に遺棄できるということは、そうした事件の犯人は死体を運べる自家用車の持ち主であることが統計上多い」
というだけのことで、
何も「自家用車はバラバラ殺人の原因だ」とか「自宅持ちの人物は犯罪者予備軍だ」とか因果関係について言っているわけではない。
同じように、仮にプロファイラーが動物虐待と凶悪犯罪の関係性について言及したとしても、
日本の動物愛護法(動物の愛護及び管理に関する法律)は 「動物の虐待及び遺棄の防止、動物の適正な取扱いその他動物の健康及び安全の保持等の動物の愛護に関する事項を定めて国民...
付け加えると、根本的な問題として 「犬や猫を虐待をするとシリアルキラーになりやすくなる」という言説自体が信憑性が非常に怪しい よく根拠として出るのが、 FBIプロファイ...
皮肉なのは、犬とか猫とかは人の管理下にないと、たちの悪い害獣の様相を呈するのに、駆除することが出来ないんよな。 特に猫はほとんど保健所すらも放置している状態だし、ほとん...