2018-12-03

この息が早く止まってしまえばいいのに

男性。36歳。既婚子無し。都内在住。

妻36歳。共働き。体があまり強くない。

子供の予定は無い。

仕事はそれなりに恵まれたことをやれており、ここ数年でまずまずの給料をもらえるようになった。とはいえ迷走した二十代〜三十代前半のツケは重く、蓄えのない自転車操業状態だ。地方から友人のいない東京就職のために来て、本音を聞いてもらえる相手もいない寂しさを紛らすために風俗にはまった。若い頃は遊んだなどと誇らしく思うことも、無駄遣いを後悔する気持ちもなく、当時の自分には必要だったのだと思っている。三十代半ばで結婚をするものの、親はそれなりの年になっており、親の世話や自分たちの老後のことを考えると子供に関する話は自然とすることはなくなっていった。

ふと何気無い時に、今後の自分人生で何が得られるのだろうと疑問に思うことがある。子供の成長を見守ることもなく、あるのはただ年老いていく親や親族、そして自分たち、そう失われていくものばかりなのではないかと。仕事の上では自分がどの程度のことができるか、どこまで行けるのかたかが知れるようになり、独身時代ほど時間を傾けることもできなければ加齢とともに頭脳や体力も衰えていくということを実感してきている。

自分にとっての目標は何なのだろう。ただ定年まで漕ぎ着いて苦労のない老後を過ごせればいいのか。未来を考えるとき、僕はいつも暗澹としたものを思い描いてしまう。

仕事を終え、1時間電車に揺られ、家に帰れば妻の仕事愚痴を聞かされる。生返事を返していれば、話を聞いていない、話せる相手がおらず孤独だと妻は塞ぎ込む。こんな日々はいつまで続くのだろう。この先に喜びはあるのだろうか。主体的に何かを成し遂げられることもなく、きっと僕はずっと背中丸めて息を押し殺して我慢していくのだろう。いっそこの息が早く止まってしまえばいいのに。そう思いながら毎日眠りについている。

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  • 結婚できなくて絶望する人もおり 妻子のために働き続けることに絶望する人もおり 絶望しない絶対の方法なんて無いのだな とりあえず、疲れてると人は絶望しやすいと思うので なるべ...

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