■障害者が役立たずなのは間違いない

下の記事を読んで、モヤモヤした。

解決策が書かれていない。

差別とは何か？「社会の役に立たない人間は無価値」と信じる人たちへ（原田 隆之） | 現代ビジネス | 講談社（1/5）

障害者が役立たずなのは間違いない。

試しに、自分が社長だったら、国からの補助なしで障害者を健常者と同じ条件で雇用し、

1から育て上げたいかと自問してみればいい。

だが、国家が障害者を殺しては副作用が大きい。

障害者を殺せば、その救済に予算をつけなくてよくなる。

そうなると、こき使われて心身を病んだ元・健常者に対しても

救済は行われなくなるだろう。

「障害者支援で財政が圧迫される」という危機感がなければ、

カネがかかっていなければ、

労働者の保護なんて真剣にやるはずがない。

公害で奇形児が生まれても、

治療も調査もせずにさっさと殺してしまえば、

公害が原因なのだと気づくのが遅れるだろう。

だから、国家が障害者を殺すこと、

また、障害者は殺していいという社会の雰囲気を認めることは、

めぐりめぐって国全体を不健康にする。

しかし、だからといって、完璧な支援をする必要はない。

完璧な介護のために、家族がぼろぼろになる必要はない。

完璧な支援のために、他の行政が成り立たなくなるほどその予算を削る必要はない。

役立たずの救済は国全体で広く薄く分担するが、

当然、障害者本人にも分担してもらう。

支援が不十分なせいで症状が重くなったり死ぬこともあるだろうが、

それこそ本当に仕方がない。

薄給のコンビニ店員に完璧なサービスを求めてはいけないし、

店員自身も、給料以上に頑張ろうとしなくていい。

それと同様だ。

障害者は役立たずだということ、

完璧な支援はできないことを認めた上で、

障害者を日常の中に受け入れるべきだ。

先程の、薄給なのに完璧を求められる店員の例のように、

今は日本全体が完璧主義におちいっていると思う。

それに気づくことができれば、障害者の受け入れだけでなく、

労働、医療、教育など、多くの分野で問題が改善すると思う。(必ずしも解決はできないが)

多くの人の心が軽くなると思う。

Permalink | 記事への反応(1) | 09:44

ツイートシェア