自分はしがない同人屋だ。ジャンルは女性向け、ピコ手サークル、
それなのになんでイベントに参加してるんだ?って自分でも思うけれど
今のジャンルに来てから、オンリーを中心にイベントに参加するようになった。
前ジャンルまではずっとマイナー作品で活動していて、小さいイベントにしか
いつものようにイベントに参加した自分は、とある女性と知り合うことになる。
(仮にAさんとする。年齢は自分より年上、活動ジャンルには珍しい層である)
お喋りが好きなようで、サークルの前で随分長い間喋っていた記憶がある。
内容ははっきりと覚えていない。やたら喋る声の大きい人だな、と思った。
初めは「すごく喋る人だな」って思っていたが、回を増すごとに
喋る時間は長くなり(相手がほとんどしゃべっていて、自分は相槌を打つくらいしかしていない)
サークルの前に居座るようになっていた。
といっても、他に人が来たらどいてくれる。その辺は気にしてくれていたと思う。
自分の作った本に関してはかなりべた褒めしてくれる、正直言って怖い位に。
褒められて嬉しくない訳じゃない、だけど本当に怖い位褒めてくれる。
(ちなみに自分は褒められなれていない)
話も長くなっていったが、それに合わせて差し入れの数も増えていった。
初めは普通にイベントで知り合いなどに配る程度のお菓子とか、そんな感じだったと思う。
それがどんどん高価な物になっていき、流石にもらうのも気が引けるし、
自分も毎回「前回のお返し」を購入、前回頂いてしまったのでと渡していた。
自分の本をお返しに渡そうとするともらえない、お金を払うといって受け取って
もらえなかったので毎回お返しを購入して持参していた。
ここまでだと、よく喋りに来てくれる女性だけど彼女はそうじゃなかった。
世間話の内容も、最近あった出来事からだんだんと身内の愚痴やジャンルの
推しカプの話になっていた。