統計学的には、有権者=国民の半分の6200万人の偏差値は50以下ということになるのだ(投票権のない子供を含むので大雑把に)。
偏差値は正規分布の曲線を描くので、有権者の半分は50以下、半分は50以上である。
偏差値50以下の連中が、投票権という形で政治参加すること、しかもそれが有権者全体の半数を占めていること自体異常ではないか。
毎日通勤電車で東京に本社機能のある大企業のオフィスに働きに行く人間と、休日になるとワンボックスカーで地元のイオンに乗りつける人間が、同じ一票を持っている。
私たちはこれを当たり前だと思っているけど、冷静になると、やっぱりおかしい。
よく政治家が収賄やセクハラで不祥事を起こすと、その政治家自身も当然批判されるけど、「そんな政治家に投票した有権者が悪い」という批判も同じくらい上がる。
私自身も、2005年8月の郵政選挙では自民党に投票し、2009年9月の総選挙では民主党に投票した人間なので、あまり他人のことは言えないのだけど。
有権者が政治家を選んで政治を進めるというのは幻想で、実際に政治・行政を進めるのは官僚であり、政治家の権力チェックを行うのはメディアであり、国民は関係ないのかもしれないんだけど。