同業者に対しての罪悪感と、ただの底辺からのあてつけと思ってください。
紆余曲折あり、自分自身もうイラストに関われるならどこでもいいや、
と知人の紹介された会社に入ったのが間違いだった。
スズメの涙の製作費、厳しい条件、200%嘘になる制作スケジュール、
それらを文面にお越す。相手がなんとなく良い方に勘違いするようなものを考える。
そしてメールを送信。断られる日々。あたりまえだ。自分だったらこんなの引き受けない。
引き受けてもらっても苦痛は続く。若いクリエイターからの期待に満ちた文面が、修正が入る度に文字数が減っていく。
クリエイターを騙していると言っても過言ではない日々。罪悪感と胃の痛みがすごい。
そして批評家な上司たち。何を偉そうに、知った風に品定めしてるんだか。胸と目が大きい痛々しい程の高彩度の女児しか描かない癖に。
よくもまぁいけしゃあしゃあとそんな物言いができるな?その職に就けるのは幅広い画風に対応できるくらいの経験と技術を持った人材じゃないのか?
なにがADだ。人材が足りないのは重々承知だ。小規模のベンチャー企業だ。でもあんな言い方、あんな狭い視野でいいのか?
決定的だったのは「どんなに仕事が忙しくても、本当に好きなら絵は描けるでしょ」だ。代表取締役から出た一言。吐き気がする。
1ヶ月とたたずにその会社からは逃げ出した。委託先のクリエイターの個性を殺し続けるのはもう無理だった。