元同僚の友人の話
僕の友人は40代後半に妻をガンでなくした
それまで人並みの給料をもらっているのに贅沢を全くといっていいほどしなかったのでただでさえ金があったのに、さらに妻の退職金と保険金、あわせて3000万円がはいってきた
妻が死んで働く気力がなくなった
子供はまだ小学生だったがある程度の金融資産があるのでやっていけると思い、年老いた同居している母にはいわず(小学生の娘にも言わず)会社をやめてしまい自分の退職金も手に入れたのだ
それまでは休日も月に3度くらいしかなく朝7:00に出社する毎日だったのだがそれから毎日することがないが家族には内緒なので、図書館に行ったりスーパー銭湯に行って過ごしていたという
そんな生活を3年以上続けていたがあるとき、別の家に住む妹に「ボロいから実家を建て替えろ」といわれた
余計なお世話と思いながらも母親のこともあるし無碍にはできず一応母親に相談した、老人というのは生活が変わるのを嫌がるので反対すると思ったのだ
ところが母親はぜひ建て替えたいといい、見積もりをすぐ取るように言ったのだ
見積もりは約2000万、もちろん仕事をやめているのでローンは組めないので現金で払うしかない
現在7000万ほどの現金はあるもののそこから2000万をひかれ、年間200万ほどの生活費さらにこれから子供の教育費がある、自分の老後の金がほとんどなくなってしまうのだ
会社のある地方都市まで車で45分かかっていた酷い田舎、子供が地元で就学、就職することはないため、子供が独立したら高齢者用賃貸に引っ越す予定だったのだ