関東地方で死傷者を伴う当り屋事件が相次いでいます。現在では危険運転や往来妨害行為などの疑いがあると見られ、立件された場合には重罰まで視野に入る事案でしょう。また、一部のケースでは加害者の車両自体も不正改造の疑いが出ています。この相次ぐ事故には社会の色々な問題が横たわっているというほかありません。即ち、満員電車すら追い出された都会の大人がこの種の安定した交通手段を求めて車社会に流れ着く一方、道路を運営する行政もインフラ保全費をいわばケチる目的で安全性の低い状態を放置する傾向も出てきます。希望の党などが推し進める反満員電車キャンペーンでこの種の交通手段を求める大人が増え続けている限りは、この種の問題が起きるリスクも高まります。そして、この種の交通手段を求める大人は社会の片隅であえいでいて都会人の尊厳を根本から失い、自暴自棄になってひき逃げなどの凶悪事件を起こすケースもよく見られます。この種の事件で権力や社会の裁きを通じたところで社会の根本的問題解決が図られないどころか、ますます弱者排除の扇動に悪用されて問題を悪化させかねないという以外にありません。
今年に入って日本各地の道路で不正改造車や迷惑運転の摘発が相次いでいます。当り屋問題にもいえる話ですが、この種の社会環境は事故や事件の温床になっている面があります。とい...