2017-09-28

海外水虫薬を使った記憶

随分前にツアータイに行った時、市内観光ショッピングが組み込まれていた。

薬局に連れられて行っても興味のあるものはほぼ無かったが、

日本人販売員説明している「アメリカ軍隊でも推奨されている水虫の薬」と言うのが気になった。

「一度使えば治る。全ての水虫菌を消滅させるので、再発しない」みたいな事を言っていた。

日本人観光客相手にしている日本人販売員から、売込みが上手いのは当然だったのだろう。

俺の水虫は大したものではなかったが(皮がぽつぽつ剥ける程度)、

夏になると嫌な思いをするので試してみようかと思った。

ただ、一回使用すれば完治するというのは胡散臭かったが。

で、日本に帰ってから風呂上がりに試してみた。

200ccも有っただろうか、透明な液体をビニール袋に入れて、片足ずつ、

数十秒だか数分だか浸けておけと言うものだった。

最初に左足を入れてみた。数秒後、焼けるような激しい痛みを感じつつも我慢した。

え、これやばいやつだったかなーと思いつつ、水洗いした。

片足だけじゃしょうがいから、右足もやった。やはり焼けるような激しい痛み。

呻きながらも規定時間我慢し、水洗い。

両足の裏はびりびりしていたが、これで水虫の薬を付ける手間から解放されるなら、いいかな位に思っていた。

足の裏の皮が収縮したような感じで、少しぱりぱりするような、変な感じだった。

その夜は、足の裏にびりびりする嫌なものを感じつつ、寝床に就いた。

翌朝、大変な事になっていた。

足の裏がパリパリで、手で触ってみると、皮膚の表面はプラスチックのようにツルッツルになっていた。

歩くのに支障が有るほど、足の裏の表面は弾力が無い。足の裏が曲がらないのだ。

靴下を履いて歩こうとすると、靴下の中で足が滑るため、上手く歩けない。

えー、どーしたらいーのこれ。

でもどうしようもない、なってしまったものは直ぐには元に戻らないのは明白だ。

数日間後、皮は剥がれて新しい皮になるまで耐えるしかない。

仕事中、妙な現象に悩まされた。

手汗が凄い。夥しい量の手汗が出る。普段から手汗は掻く方だが、半端な量ではない。

何故こんな事になったんだろう?と考え始めて暫く後、解った。

いつも掻く足裏の汗が全く無い。靴下ドライだし、足裏はツルッツル。

足裏の皮膚が焼かれているような状況で、汗腺が全て閉ざされていて、

体温調整か何かの為に足裏から出るべき汗が出ず、掌から出始めたのだと想定される。

業務上、手汗は厳禁なのだが、どうしようもないほど夥しい量の汗が出てくる。

本当に参った。

数日後、足の裏の皮膚がパリパリになって割れてきた。

綺麗にペリッと剥がせるかと思ったが、斑になって剥けてこ汚かった。

焼かれた皮膚がすっかり落ちるまでには、十日以上掛かったと思う。

で、完治したのか?

暫くの間は、皮膚が白く丸くなって、風呂上がりにふやけて剥けるような、

以前の水虫の症状は無かったと思う。

でも、2、3年後、いやもっと経ってからだろうか、ぽつっと出てきた。

痒くは無いのだが、風呂上がりにふやけて剥けてしまうあの症状だ。

もうタイに行ってもあの薬を買う事は無いなー。

それより、既に販売製造も終了しているかもしれない。

  • それって、強アルカリ性の薬品で皮膚表面を腐食させただけなんじゃない?

    • 強アルカリ性かどうか分からないけど、皮膚が薬品で焼けたような状態だよね。 強アルカリ性だと、黒ずんだりするかもしれないけど、皮膚の色の変化は無かった。 二日くらいかな、足...

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