■「子どものスマホ利用の危険性について」セミナーに行ってきたが…

先日、自治体主催の「子どものスマホ利用の危険性について」という無料セミナーに行ってきたが、あまりにもひどかったので備忘録として書く。

• 自治体とかPTAとかにありがちな「子供にスマホを持たせるのは悪」という前提ありき。
• 「紙のテストで測れる能力」と「測れない能力（非認知能力）」の話（当然、親の姿勢とか態度の話に直結する）
• スマホは非認知能力アップには貢献しない！
• 「被害に遭った子の87％がフィルタリングに未加入」…で、「全体のフィルタリング加入率は？」

→2015年時点で「今やフルにフィルタリングを利用している子どもは５人に１人くらい」だそうで。

※（１２）急落するフルのフィルタリング利用率…青少年のインターネット環境整備

http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/special/CO015131/20150924-OYT8T50051.html

• 個人情報の漏洩がらみには「トレードオフ」の概念が欠けている。とにかく「危険・怖い」の煽り立て。SNSでリアルタイムに垂れ流すのと、Googleあたりが行動履歴を取ってるのとは全く別物だろうに。
• 画像のジオタグ（Exif）うんぬんの話があったが、まともなSNSは掲載時にExifを削除していることには言及しない。
• ポイントカードの購入履歴と行動履歴がうんぬんの話があったが、Amazonプライムに首根っこを押さえられてる身には悪趣味なギャグにしか聞こえない。
• 「ならぬものはならぬのです」も必要な時はあるが、濫用すると子供はまともに説明してくれなくなるよ。
• 「スマホにハマる親が何を言っても説得力がない」のは事実だろうが、例に挙げるのが、よりにもよって「ママのスマホになりたい（のぶみ）」って…。

これで諸国行脚しているんだろうか、この人は。

危険性をあることないこと煽り立てるのが主眼で、「どうすれば良い」というのをまともに説明していない以上、「スマホは危険だ持たせるな」と言っているようにしか思えない。

もっとまともで現実的な「子供のスマホ利用」についてのセミナーとかないものだろうか？

Permalink | 記事への反応(1) | 15:06

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