子供からどうしてもとお願いされて、今年の幼稚園読み聞かせボランティアに入った。二年ぶり二度目。
子が年少さんの頃に、興味本意で入ってみたものの、読み聞かせ自体よりもボランティアにいる母親同士の人間関係が面倒臭くって懲りてしまい、去年は参加しなかったんだけど、子は去年私が来なかったのをとても残念に思っていたそうで、今年は絶対にやって!と頼まれたのだ。
今年はボランティア仲間の人間関係で悩む事がなくていい。その分読み聞かせの内容に集中出来る。
といってもボランティアは年に2回しかないのだけれど(たった2回のボランティアに一昨年はどんだけ振り回され悩み苦しめられたんだっていう…)。
今年の一回目は既に終わった。子供達の反応はぶっちゃけ微妙。それはしかたのない事だと思う。子供達は同い年でも発達度合いに幅があるし、興味もそれぞれ。そして読む私達はド素人。良い反応を得る事は最初から諦めている。最善は尽くすけれども期待はしない方針。
子供達にとっては良いのか悪いのかは正直分からないんだけれども、私は今まで知らなかった面白い世界に触れる事が出来てよかった。
ボランティアの為の調査と自分自身に言い訳をして絵本をあれこれ品定めするのは楽しかった。
子供達を連れて図書館へ行くのはずっと前からしていたけれども、絵本や児童書のコーナーを自分の用事でうろつくのは、自分が子供だったとき以来。昔よく読んでもらったり自分で読んだものもあれば、読もうと思ってたけど結局読まずにスルーしていたもの。色々ある。
図書館で毎週のように読み聞かせが行われているのも知った。子供達を連れて行くようになった。
人に本を読んで貰ってそれを体育座りでただじっと聴く、それだけの事が結構面白いんだなと気付く。
図書館で読み聞かせをしている人達は、図書館員や地域ボランティアの人達で、私の入っている幼稚園のボランティアよりはずっと慣れていて上手いのだけれども、それでもやはり本物の役者や咄家みたいには凄くない。しかしそれでも読み聞かせは一つの娯楽として充分に成り立っているのだ。もしかしたら、読み聞かせを聴きに来ている子供達以上に同伴してきた保護者達のほうが楽しんでいるかもしれない。
なのに、読み聞かせは子供達の為にしか開かれていないのだ。子供達が卒業してしまえば大人はわざわざ来る理由は無い。読み聞かせをする方としても、何か読み聞かせのメリット云々と理屈を捻り出さないとわざわざやろうとはならない。