http://www.nikkei.com/article/DGXLASFL22HIB_V21C16A1000000/
最近のメディアや政治の反応が単なる一喜一憂でしかないのは皆さんもおわかりだと思う。
この問題では、株式運用のリスクに関する視点からの賛成、反対の議論が中心となっている。
まずはじめに私の立場を述べると、株式運用比率を高める事は賛成である。
その中で、私が問題とするのは運用資産のうち株式に投資する比率の目安を50%に増加させた時期についてである。
まず、運用比率を引き上げた2014年の秋から半年間(株式比率を高めるのには一定期間かかるため)の日経平均株価を見てもらいたい。
http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/chart/?code=998407.O&ct=z&t=5y&q=c&l=off&z=m&p=m65,m130&a=
その期間は常に上昇傾向で約17000円~20000円という歴史的にも最高値圏にある事がわかる。
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/5075.html
当たり前だが株価というのは上がったり下がったりする物である。
つまり、最高値の時期に株を買うという事は、将来下がる(損をする)リスクが非常に高いという事である。
ちなみに、株式指標は長期的に見れば最高値は更新していく傾向にある。
例えば、アメリカの指標などを見てみるとその傾向は顕著である。
http://ecodb.net/stock/dow.html
しかし、日経平均の長期チャートを見ればわかるように、残念ながら日本の株式市場にそのような傾向は見あたらないのが現状である。
もちろん、2020年までは成長し続けるという楽観論もあり、それが実現されれば最高値が更新していく事もありえる(いずれにせよその後下がる事になるだろうが)。
ただ、近年のオリンピックでは、開催前の景気悪化が起こる事も顕著に見られる(いずれも途上国ではあるが)。
今は株価は安定しているが、年明けと共に株価は下落を始めるだろう。
日銀のETF買いといい、いつどう言うロジックで利食いするのか不思議でならない。 外債はアクティブに売買してるようだが。