トランプが大統領になったら、TPPは随分変わったものになるか、なくなってしまいそうだ。個人的にはTPPには賛成だったので、なくなるのはとても残念だ。
私がTPPに賛成なのは、野菜や肉が安くなるというだけの理由ではない。
いつだったか忘れたが、衆院選のときJAか何かの組織が、TPP断固反対を唱えて自民党に投票するキャンペーンを打っていた。当然自民党は選挙に勝てばアメリカの言いなりでTPP交渉をして締結寸前まで持っていったわけだが、おそらくTPPが発行すればそれらの団体が唱えていたように、日本の農業畜産業は結構な打撃を受けるだろう。もちろん税金漬けにして保護したりなどの対策はするんだろうが、それでも経営が苦しくなって廃業するところなどが出てきてもおかしくない。
TPPに賛成する最も大きな理由は他でもない。これら選挙のときに思考停止で自民党を支持した零細農家畜産家が崩壊していくのを見るのが楽しみだからである。本当に経営が立ちいかなくなったら彼らは誰のせいにするんだろうか?JA?政府、自民党?それとも自分たち?農家の自殺や農村の荒廃などが社会的に問題になりでもすれば、彼ら、そして我々も投票行為や政治についての自分たちの責任を少しは感じられただろうか?
これはもしかしたら農業畜産業の屍を糧に、日本人が政治を問い直す最後のチャンスになるかもしれなかった。もっとも行き着く先はトランプでありヒトラーだったかもしれないが…。
TPPがなくなって本当に残念だ。