小学生のときからの成績の上げ方、人生の乗り切り方

2016-09-05

僕は小学校4年生のときに面白い成績の上げ方に気がついた。

それは、できる友達を憑依させてテストに臨むという方法。

当時のテレビアニメか何かで憑依するみたいなのが流行ってた時期だったんだと思う（幽☆遊☆白書かな？）。

これを体得する前の僕の成績はクラスの中では総合で「中の下」くらいだった。

吉田くんという理科と算数が得意な友達がいた。

彼は理科と算数だけならたぶん学年で1番か2番だったと思う。

あるテストの日、テスト用紙が配られている間、前のほうに座っていた吉田くんの背中を睨みつけ、

「吉田くんよ、僕に憑依しろ憑依しろ」と念じていた。何も感じなかったけど目をカッ！と見開いてみたりした。

するとどうだろう。何となくいつもよりもテストがスルスル解けるような気がするじゃないか！

実際、理科と算数のテストの成績もクラスで中の上くらいは取れた。

点数がよかったことの要因が吉田くんを憑依させたことだと思った僕は、

次のテストでも理科と算数のときに吉田くんの能力を借りることにした。

またしてもスルスル解ける（気がする）。

社会のテストでは社会が得意な上塚さんを憑依させた。

これで社会もできちゃうのではないかとワクワクしながら真剣に目をカッ！と見開いた。

驚くべきことに理科も算数も社会もそこそこ良い点が取れた。

これは本当に使えた。

授業の時やテスト勉強の時にも憑依させたら、すごく点数上がるんじゃないかと思って、

授業中やテスト勉強中に、それぞれの科目が得意な友達を自分に憑依させたりしていた。

そんなこんなしていたら、総合の順位は学年でもトップクラスになっていた。

この方法が使えない科目が一つだけあった。体育だ。

小嶋くんという運動神経抜群の友達を憑依させようとしたけど、ちっともうまくいかなかった。

超人気者だった小嶋くんとは相性が悪いんじゃないかと思って、

中尾くんを憑依させようとしたけど、これもうまくはいかなかった。

だから僕の小学校時の通知表は体育2、その他はオール5だった

中学、高校でもこの方法を続けたし、大学受験もこの方法で合格した。

大学での試験や、院試も同じ方法で乗り切ってきた。

今や大学教員になってしまい、学生にどんな方法で勉強すれば良いかと質問される始末である。

だから、こうアドバイスしている。

「ロールモデルを持とう。あの人ならどうするか真剣に考えるんだ。」

でも本当はこうアドバイスしたい・・。

「自分に憑依させるんだ。そしてそいつの能力を全て吸い取り、自分の一部にしてしまえ。」