宣伝が下手すぎる。
俳優という職業においては自由に発言することは余程の力がないと難しいのだ。
結果としてそのインタビューでは俳優が好きな人にしか訴求できないのだから、キャストインタビューを主体にする宣伝は効果がない。
キャストインタビューはこれから見る人のためのものではなく、見た人のためのものであるべきだ。
お祭り騒ぎをすれば人が集まるという単純思考のために、中身をきちんとアピールできた広告は少ない。
知りたい情報は入ってこないが、他人が盛り上がっている情報だけが入ってくる。
邦画においての宣伝では、認知度をいかにあげるかにこだわり、映画として面白い部分が何かということを全く伝えようとしていないのだ。
そもそも作品がつまらないというならば、本来ならば宣伝する側は、その映画に伝えるべき面白さがないことを指摘して改善させるということができるはずだ。
しかし現実には悲しいことに映画を見る力がない人間が映画をつくっているから、面白さを宣伝のしやすさと勘違いして、どんどん改悪させていくことすらあるのだ。