2016-02-05

吹奏楽演奏時の振り付け不要なのではないかという話

先日、某所でブラスバンド演奏聴く機会があった。

かつて私自身も音楽をやっていたので、ああここは巧いなとか、パーカッション不安定だとかそういう目線で見ていたのだが、ちょっといたことがあった。

演奏中に楽器を振り回したり、踊ったりするパフォーマンスがやたら増えている。

昔はなかったのかといえばそんなことはないが、最近はどこもかしこもやっている。

もう、馬鹿じゃないのというくらい。

まあ、こういうのは演奏が上手く出来ていないところがよく頑張っていたりするんだが。

そして踊りも中途半端演奏中途半端なところが多い。


どこかの有名校だかオケだかマーチングバンドの真似をしているのだろうけれど、「演奏」という本質を見失ってはいけない。

楽器は正しいポジション演奏してこそ適切な音が出るのであって、体勢が変われば当然無理が出てくるもの

現にその演奏ではピッチが変わったりリズム不安定になっていた。

若いから演奏において変な癖をつける可能性のある行為をさせるのは決して良いことではない。


ある程度演奏ができて、責任も取れる大人はまだいいが、中学生高校生からこういうことをやらせるのはやめた方がいい。

もし大真面目に当人たちが考えてやっているのなら、止めさせるのも周りの指導者役割だ。

演出観点からみても、楽しさの押し売りみたいなところがあって、結構観客は醒めていたりするものだ。

演奏が「主」なのだから演奏で観客を引き付けたらいい。


当人たちは楽しんでいるのかと思ってYouTubeで幾つかの「有名校」と言われるところの演奏を見てみた。

演奏後も含めて「楽しんだ」という顔をしている子はほとんどいないようだ。

結局、誰も得をしていないんじゃないか。


もう一つ、ステージから客席に下りてきて演奏するのもやめたらよろしい。

体感がなんだとか言うのだろうが、一体感ステージからでも作れる。なぜ引き込まないで観客に押し付けたり迎合しようとするのか。

別に観客は最初からそんなことは期待していない。

真横に来て大音量で下手なものを聴かさせられるこちらの身にもなってくれ。


パフォーマンスだかなんだか知らないが、こういう類の演出演奏が上手くできるようになってからにしなさい。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん