そんなもん、ドブにでも捨てろ。
それこそ、相撲が競技でありフェアでクリーンなもんでなきゃいけないみたいな風潮があるけど(例=横綱が猫騙しを使ったらダメみたいな風潮(まつたけのブログ))ちゃんちゃらオカシイというか何を勘違いしてらっしゃるのというか。そんな、クリーンでフェアなものが見たいなら、スポーツ見てればいいでしょ、と。まあ、今のスポーツだってどこにもクリーンさやフェアネスなんてねえんだけど、クリーンでフェアを歌っているものについてクリーンでフェアであれと訴えるのは、一応自由だと思うんだよね。でも相撲は、関係者の誰一人、ファンの誰一人すら「スポーツだ」なんて言ってないっしょ? じゃあ、そういうこと言うのはどうなのよって思う。
一般に了解されてるところでは、相撲は神事で文化であり神への奉げ物であるところの儀式だってこと。宗教なんだ。でもって、チカラビトの横綱というのは儀式の祭司ポジションなのよ。勝てば自動的になれるというものであってはならんし、それがいわゆる「品格」なのよ。
たとえば、巫女さんの舞をフィギュアみたいに採点しろっつーアホがいるかよ? んでもって高得点出したら自動的に神主に昇格するとかって? そんなこと言い出したら、頭大丈夫かって思われるよ。それがこの手の意見だろ。
相撲が「そういうモン」だと理解できないなら、ハナから自分は相撲に求められてる観客ではない、ということを理解してさっさと去るべき。そんで、「フェアネス」のルーツでも知って更に絶望するがいいよ。
ちなみに、明文化されない「暗黙の了解」なんて、実はスポーツにもいろいろあるよね。やきゅーの「大量点で勝ってるチームは盗塁すんな」ルールとか。それ破ったらビーンボール投げられる?怖すぎるっちゅーの。さっかーの「怪我人出たら外に蹴り出して、相手チームはそのボールを相手に返して、観客は拍手」ルールとか。スタンドで「攻めろやー」って叫んだらきっと人外かよみたいな目で見られんだろ。あと、「貴族のスポーツ」(それこそ「暗黙の了解」として、だ。)とされてるものについては、そのチャンピオンには高い社会的地位とともに、見識やら良識やらをマスコミその他から求められる、って点も、やっぱり相撲と似たようなもんだ。その手のスポーツでは、チャンピオンになることイコール「特権階級」とみなされることであったりするんだぜ。ゆーのー?
まあ、私が言いたいことは、相撲は相撲だから、ああいうこと(格下相手に猫だましとか)横綱が平気でやるようになったら、「横綱相撲」という日本語の意味自体が変わっちゃうんで、なるべくやめてほしいねぇ、ってことです。でもって相撲が相撲であることそれ自体にケチをつけたりするのはやめようぜ、文化なんだからさ、と。