1,聴力がないと、聞き取れたということが嬉しいので、それを疑うということまで頭が回らない。
2,聴力がないと聞き取れた言葉から判断する。聞き取れた言葉が1>4>8>10とする。聞き取れなくて欠けた所(2,3,5,6,7,9)は老人が補完する。
詐欺師はそれに乗っかればいい。また詐欺師も詐欺する上で重要な所は聞き取りやすく話す。
3,(論理的におかしくても)自分で導き出した答えなので疑わない。
要約は以上で終わりです。
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以下は解説です。
そもそも、老人は1人でTVを見て一日の大半を過ごす。TVは大音量か字幕付きだ。 そこにいきなり電話がかかってくる。
体が弱ってる老人にとっては、いきなりの電話に出るだけで重労働、一仕事だ。(少しの段差でも登山をしているようにも見える)
電話に出れたということで、ホッとしてるところに、相手のペースで話される。しかも受話器から聞こえる声は音質的に聞き取りにくい。緩和からの緊張。
聴力がないと、聞き取れたということが嬉しいので、それを疑うということまで頭が回らない。
疑うということは、思考と言動を切り離すこと。
聞くという行動をしながら思考するには、
A,聞き漏らしがないこと、
B,內容を理解すること、
C,相手がこれからどういうふうに話を展開するのかという予測が必要。
老人にはそれらができない。
耳の遠い老人は聞き返すことが恥ずかしいと思ってるような気がする。
また老人は聞き返すことが失礼という意識が若い世代よりも大きい。若者なら、わからないということは、早く聞くことがお互いのためという意識がある。(聞き返さないとその後の話しが成立しなくなるから)
しかし老人は聞き返すよりは(聞き漏らしたワード以外の)文全体から理解しようとする。(穴埋め問題のように)
そういう「なあなあの感覚」を「聞き返すこと」より大事にする価値観が染み付いている。
聞き返さないから話が理解できない。また聞き返さないので相手もわかってるという前提で話しが進む。結果、相手のペースに乗せられる。
(本当はわかってないのにわかったふりをして返事をしたために、話しが進むにつれてどんどん相槌に困ったことは無いですか?そんな感じです。)
さらに相手はだます上で重要な所はわかりやすく話す。わかったということ自体が嬉しいので、疑うということまで頭が回らない。
わからないという状況から早く抜け出したいから指示に従う。何しろ自分がしていることは悪いことではないのだから。
老人にかかってくる電話は詐欺か宣伝がほとんどだと思うが、老人はそれに気づかない。
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どうも日本人は騙されたときに、怒らずに落ち込むことが多い気がする。落ち込むことを悟られないように笑い話みたいにしてしまう気がする。
こちらからは以上です。
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