2014-09-20

少子化は難しい

この国で、原因はいろいろあると思うんだけど、ぱっと思いつく大きな所は3つ。

(1)結婚出産年齢の若い世代からむしり取る政治社会

(2)出産育児への支援が不足

(3)恋愛という個人的才能に頼りすぎ

(1)少子高齢化が進む中、頭数では絶対に高齢者に勝てない若年層。

世代投票率が100%になっても、高齢者選挙で負けてしまう。

から、「未来の事を決める・決めたいのに、(その頃には死んでいる)高齢者意見しか通らない政治」になってしまう。

これは構造的な問題から、誰が知恵を絞っても、なかなか解決しないだろう。

高齢者にも不満と欲があり、生きている以上は、「よい暮らし」をしたいものだ。

(2)これは(1)の結果でもある。限られた社会資源高齢者に回せば、出産育児に費やせる資源は減る。

にしても、パリロンドンみたいに、出生率が2.0違い大都市もあるわけで、ここは政治家がいかに本気になれるかにかかっていると思う。

(3)かつては、お見合いとか、近所の世話焼きな年寄りが「いい話」を持ってきたりなどして、若い男女をくっつけてしま社会制度が生きていたが、今は、男女が出会って、お互いに好きになって、という高いハードルを経なければ結婚に至らない。

結婚したら必ず子供が出来るわけでもないが、まず結婚がなかなか出来ない。

恋愛というのは一種の才能で、できる人は何もしなくてもできるけれども、できない人は相当努力してもなかなかできない。

これは、走るのが速いとか、目の色が青いみたいなもので、修練によってある程度まではいけるけれども、生来持って生まれた才能の差はいかんともし難い。

そんな個人的才能に、次世代を産み育てるという、社会の成立基盤を委ねてしまったのが今の日本なのだ

お見合いムラ社会が崩れ、核家族化が進んだ昭和中期に、出産育児にまつわる社会計画を怠ったのだとも言える。

加えて昭和後期には、TVなどのマスコミ恋愛至上主義を席巻させた。

昔は、結婚は「誰でもしていた」のに、今や「才能ある者にしかできない」事になってしまった。

これを解決できるのも、おそらく政治しかいであろう。

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