やっぱり、ネット上にも本の上にも、リアルタイムで大切な事は書かない。
例えば、簡単に儲ける方法とか、合法的なんだかグレーだけど結構便利なこととか、ある種の女性にモテる方法とか。
で、結局の所ネットにはゴミしかないという結論になるというのは、ちょっと早い。
本でもそうだけど、学問として形に残したいというか、自説を開陳したいというプライドの塊というのは非常に強いから。
あと、こないだまで使えたんだけど、もう俺には使えないし、むしろ広がった方が自分が隠れることが出来て便利とか。
だから、ネット上の嘘とクソとジャンクの中から、使える知識を拾って、それを自分用にカスタマイズするって言うのは、ちょっとした趣味に出来る。
想像して欲しいんだ。
生まれながらに金を持ってる連中とか、どうしようもなく幸せに無自覚な連中って言うのは、物理的にだけじゃなくてネット上にも居る。
誰もが社長ってわけじゃないし、フリーランスでもないし、面白エピソードを持ってたりプロポーズでOKされるばっかりじゃない。
自分が住んでるネット上のスラム街から、ネット上のきらびやかな摩天楼を指をくわえて眺めているばかりの毎日。
イイネをしても、コメントしても、愚痴っても罵倒しても、決して自分たちはあの摩天楼に住めないのは判ってる。
そんな自分たちが住んでるネット上のスラム街の横に、毎日毎日投棄されていく大量のゴミの山に対して悪臭に目をしかめるだけじゃなくてさ、
なんか使えそうなものがないか、色々と拾ってみて、持って帰って、ソレを使ってみるって言うのは、悪くない。
でも、ガラスが割れて片落ちになったiPodTouchだって、誰かにとっては宝物になるかも知れない。
壊れたオルゴールをちょっとだけ手直ししたら、動くかも知れない。
毎日毎日大量に消費されては棄てられていくジャンクでクソで嘘にまみれたネット上の大量のノイズ。