喫茶店は営業形態や間取りによっていくつかのタイプに分類が可能だという事だった。
この論文によって分類された喫茶店のタイプそれぞれの特徴をまとめようと思う。
カウンター席が多いという特徴がある。
→カウンターに1人客が集まり常連となる事が多い。さらにその常連同士の交流も生じやすい。
つまりソーシャルキャピタルを構築する場であると言える。
大規模チェーン店に多い、カウンターで注文をし客が珈琲を自分の席まで運ぶという形態を持つ。
総席数が多い大型店舗であり、テーブル席は多いがカウンターは殆どない。
→テーブル席が多いため知り合い同士で集まり、他グループとの交流は生じにくい。
つまり既に持っているソーシャルキャピタルを強化する場であると言える。
商品の価格が安く、提供も早いためその利便性から常連が多くなる可能性がある。
漫画喫茶などのようなものから喫茶店ではなくカフェのようなものまで含まれる。
このタイプの喫茶店では地元の常連客は少なく、観光客が客層の多くを占める。
つまり外部から地域に人を呼び込む事は出来るが、地元の人々に対してのソーシャルキャピタルの構築・強化に関しては他のタイプよりも機能していない事が分かる。
ソーシャルキャピタルとは広義では「人々の間の行動を促す信頼、互換性の規範ネットワーク」とある。
日本では稲葉陽二氏がこの概念に「心の外部性」を加えて「心の外部性を伴った信頼関係、規範、ネットワーク」と定義している。
分からない事