2014-04-05

NHK朝ドラ花子とアン」のモデル村岡花子に関する疑問と危惧

一つは、彼女は8人兄弟の長女でありながら、他の兄弟妹たちは皆身売りや奉公に出て彼女けがキリスト教系の学校に進むようになりましたが、

その恩に報いたのかどうかです。キリスト教は「仁」や「義」、「愛」には強いと言われますが、「孝」に関してあまり聞いたことがなく余計考えてしまます

残念ながらWikipediaを含む百科事典サイトには記載がなく、その後どのような生涯を送ったかは存じ上げません。

そのため、彼女を主役にするのだから当然脚色が大いになされ、その半生は偉人伝よろしく美化され過ぎるのではないかと危惧しています

出来ればありのまま彼女を見たいのですが、どうも今度は東京スタジオさんだそうで、リアリティーよりも夢を追究してきたような性質があり、

危惧しているような事になるのでは、と心配しております

もう一つは、太平洋戦争が始まると彼女戦争支援積極的に行っていました。

確かに生きづらい世の中だと思いますが、そのような女性NHKが取り上げるとは思ってもみませんでした。

どちらかといえば反戦ドラマが多く、戦後焼野原になったわが国をどうやって立て直していくか。

苦境の中に立たされた状況をどうイキイキとまざまざと人間生き様を描いていくか、とりわけ得意としてきたNHKにしては、大胆過ぎる試みであるのは確かです。

次回の朝ドラマッサン」では外国人女性が主役との事で時代背景を考えての事だと好意的に受け止める事に致します。

昨今の朝ドラ戦前戦後を描きすぎているきらいがあり、そのため今度は戦争支援していた側の人間像を描きたくなるのは分からなくもありません。

からといって、彼女戦争を生き抜いた女性翻訳家として描かれるべきでしょうから、この戦争賛美とも取れる記述(Wikipediaより)はカットした方が良いのかもしれません。

少なくともその後に不戦運動も同時に行っていたとありますので、戦争反対派として描かれた方が実像に近付くのではないかと思います

兎角女性の権利のために戦争支援し、その実反戦家でもあった彼女の生涯は今後とも見応えある作品に成ろうと思います

その意味で、戦前戦後時代を生き抜き、女性主義を貫きつつも夢を成就させていく村岡花子という赤毛のアン翻訳者の生涯をどう描くか楽しみでなりません。

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