2012-04-22

アメリカに絶対禁欲主義があった

http://anond.hatelabo.jp/20120421213045

絶対禁欲主義と同じ危うさを感じるなー。

アメリカ保守的地域ではかつて、結婚前の性交渉を禁止する一環として、性教育の中で避妊を教えないことにした。

避妊を教えると、避妊すれば大丈夫とばかりに性交渉を持つに違いない」という理屈である

しかしその結果、避妊の知識を持たないたくさんの若者が望まない妊娠をし、若いうちに結婚することになった。

10代の親は大学にも行けず、その結果低収入仕事しか得られない。子供によい教育を与えようにも収入が少なく断念せざるを得ない。

シェルビーノックスという女子高校生はそんな現状に不満を抱き、青年会の活動を通じて性教育避妊を教える運動を始めた。

というドキュメンタリーを「松嶋×町山の未公開映画を観るTV」で見たよ。

避妊を否定する絶対禁欲性教育と戦った処女 - ベイエリア在住町山智浩アメリカ日記
http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20090726
日々是映画(The Education of Shelby Knox)
http://www.cinema-today.net/0908/31p.html

この番組ドキュメンタリーのものと同じくらい、町山智浩の解説が勉強になる。

ブッシュ政権下では絶対禁欲主義に多額の税金が投入された。その際、絶対禁欲主義にもとづく性教育を行う学校には国から補助金が出るが、そうでない学校は自費で性教育を行わなければならないしくみを作った。

資金不足に悩む学校は、絶対禁欲主義を受け入れるか、独自に不十分な性教育を行うかの選択を迫られることになった。

さらに、絶対禁欲主義教育をする牧師教会から派遣されてくる。税金は彼らに流れることになる。つまり国民血税宗教団体への資金流入を招いたのだった。

(その後オバマはこの流れを絶ったとのこと)

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