7話までのこと。海外サイトでは、早くからさやかが1話の夢の中の敵と予想されていたが、これはどうも正しそうだ。
魔法少女にあこがれるも巴マミの死で、それは完全に止まってしまったまどか。まどかには強い願いが無かったが、さやかには上條君のケガを治したいという強い想いがあったため、魔法少女になってしまう。そして杏子とのやり取りの中で、自分の身体が変質してしまっていることを知る。
これにショックを受けたさやかは、学校を休んでしまう。人間でなくなった自分は上條君への想いが実らないと思ってしまっている。
この描写、展開について説明、表現不足と見る人もいるようだが、こう考えてはどうだろうか。少女は、少年でも取るに足らないことを気にする。背の高さや体型、親の仕事、流行りの消しゴムを持っているかどうか。もちろんソウルジェムが本体になってしまったことは大事件だが、幼い心には、自分がモンスターになってしまったように強く強く感じられたのではないか。それは、流行りのアイテムのあるなしとは、完全に別世界。さらに、マジでありえない位の力を持っても、変身を解けば日常生活に戻れる巴マミのような優雅な魔法少女になろうとした代償が、戻れない完全な変容。
そう思ってしまえば、上條君が好きとはっきり言えないさやかは、その反動で魔女と戦い意図的にリミッターをオフにしたとも見える。
突然の根拠ない良そうだが、ほむらは何度も時間を戻してやり直しているとのではないか。ループ説はよく言われているが、無感動で無反応なのも、諦念があるのではないか。繰り返すたびに細部が違う、あるいは大まかな記憶しか引き継げないという風に考えれば、行動の不首尾も説明はできる。
さやかの展開だが、志筑仁美が上條君に告白することを宣言された。黙って退院したのは、さやかに興味がないかあるいは大事に思い密かに練習を積み、さやかの前に現れるためか。仁美はさやかの背中を押すために、嘘の宣言をしたのか、本当に好意があるのか。仁美の描写を見ると、退院した上條君を見ても、有名人が帰ってきた程度の薄い反応だったからこれは前者だろうか。ただ、ずっと言い出せなくて、幼馴染で見舞いに通うさやかを羨んでいて、さやかに強くぶつかるという展開もありえる。
今後のこの展開がさやかが1話の魔女化する大事な過程となるだろう。
杏子は、ネットで言われているように、さやかに倒されるだろう。ステンドグラスの天使が杏子を切っている暗示というのは強い印象を与えている。
杏子の大食は7つの大罪ともとれるし、エデンの林檎を意図的に多量に摂るという欲望の強さを示しているようにも思える。力の差、リミッターの外れ具合でさやかに対して、何らかのアクションを起こすだろう。
上條君の目の前で対峙して、魔法少女二人、杏子かさやかのどちらかに嫌悪の言葉をかけるかもしれない。それも鍵の一つだろう。
流れとしては、仁美が上條君の気持ちを確かめようとするとさやかへの想いを明かし、その一方で魔法少女の力へ恐怖を抱く描写があれば、さやかは魔女になれるだけ引き裂かれるだろう。