はてなキーワード: 新関とは
テレビ文化も最盛期を過ぎ、衰退の兆しすら見え始めた昨今。地理的な距離感を克服するコミュニケーションツールの普及とともに、一昔前に比べて方言の壁というものがかなり低くなったように感じる。
その影響か、フィクションに関西弁話者のキャラクターが登場したとき、作者の出身地に関わらずかなりリアルに即した口調で上手に喋らせている作品が増えたという実感がある。
きょうび関西人がみな「〇〇〇はん」「よろしゅうたのんまっせ」といった古臭い言葉を操るデジモンだと思っている他地方民は、もうほとんどいないのではないか。
このような現状の中、作者が関西弁話者でないフィクションでしばしば目にする、いち関西人としてどうしても気になる言い回しがひとつある。
「かわええ」である。
20余年関西人として生きてきて、複数の府県在住を経験した身から証言するが「可愛い」を「かわええ」と言う関西人にはついぞ遭遇したことがない。私の知る限り、関西でも「可愛い」はそのまま「可愛い」だ。古風な言い方をすれば「かいらし」になる。
確かに関西弁では「良い(いい)」のほとんどが「ええ」に変化する。だから「良い人」は「ええ人」になるし、「良いよ」は「ええよ」に、「天気良い」は「天気ええ」になる。
しかし「可愛い」はこの括りには含まれていない。開いてバラしてみればわかるが、「可愛い」は「カワイ・い」であって、「ええ」に変化可能な「良い」は「可愛い」には存在しないからだ。
ちなみに「格好いい」は「カッコ・良い」なので、しっかり「格好ええ」に変化する。
これを非関西弁話者が「い」が連続している言葉はすべて「え」に変化するのだと誤解した結果、「かわええ」なる謎方言が誕生してしまったのではないかと推測する。
関西圏外で誕生した新関西弁だと考えれば、なんとなく珍味めいた趣がある気もしてくるが、アニメなどで関西出身の声優さんが「かわええ」を言わされているのを見るとやっぱり変に恥ずかしくて耳を塞ぎたくなる。
まあいいや。そろそろ飽きてきたのでここで終わろう。終わりたい。
これ以上主張したいことも特にないしな。とにかく「かわええ」はないと言いたかっただけなのだ。
とりあえず、この増田を読んだキミだけでいい。キミだけでいいので、関西人は「かわええ」とは言わないという知識を心に刻んで帰ってくれ。頼んだぞ。
【1/26追記】お前らなぁ主語がでかいのなんて誰の目にも(筆者の目にも)明らかなんやから右に倣えで主語でかい主語でかいの大合唱やなしにせめて「主語が琵琶湖級。こいつは滋賀が派遣したテロリスト」とか「この増田ホッテントリで勝間和代のブログと並んでたけどIQがスーパー玉出と高島屋くらい違うな」くらいのこと言うてくれや。今んとこ宮根誠司の一人勝ちやぞ。