2023-11-08

子どもがいるって、どんな感じなのだろう。

妊娠して、10ヶ月ほどお腹で我が子を育てて、

うんとこどっこいしょと生み出して、小さないのちを抱きしめて、毎日育てていく。

 

それって、どんな感じなんだろう。

子どもがいる毎日って、どういうもの

すごく知ってみたい。大変なことはたくさんあるんだろうけど、どんな感じかなと、私は今日空想する。

 

 

30代も半ばになって、「周りは独身だらけだから」と思っていた自分の周りもずいぶんと子どもを持っている人が増えた。

(それでも、まだまだ独身の友人がたくさんいるのだから“そりゃ少子化だわ”と思わずはいられないけども)

大切な友人たちの子どもとくれば、それはもう、かわいらしい。

 

大体みんな私とも仲良くしてくれて、スクスク育って、とてもかわいい

大変なことももちろんあるだろうが、友人たちが子育てをする姿を見て、自分子どもがほしいなと思う。

 

私自身は詳しくブライダルチェックをしたことなどはないが、

私が今一緒に暮らしているパートナー生殖機能は今のところ働いていない。

数年前に病気になって、その治療の影響でもう相手生殖機能を取り戻すのはきっと難しいだろう。

しかしたら機能が戻る場合もあるそうだけど、本人にもどうにもならないことをあまり強く言っても仕方ない。

 

そして、仮にその機能が取り戻せたとしても、今度は年齢的にこちらが妊娠しづらいリスクが上がる。

もちろん、未来はわかならいので何事も断言はできない。でも、

 

「ああ、このままいけば、もうきっと自分子どもを産まずに一生を終わるのだろうな」と思うことが増えた。

 

10代の頃は、結婚して子どもを産むのが当たり前にある未来だと思っていた。

20代の頃は、「それでも、なんだかんだいいなが産むんだろうな」と思っていた。

30代に入って、「あれ、恋人できなさすぎて結婚とかしないのかもしれない」と思うようになった。

でもすぐに「まあいいや、一人でも十分楽しいし、独身謳歌しよう」と開き直っていた。

 

そして、今の恋人出会って、何故だかすぐに「私はこの人と結婚をするかもしれない!」「この人との子どもがほしい!」と思えた。

びっくりするぐらい自然感情だった。

 

でもすぐに病気になちゃって、びっくりした。

闘病中に一度、お金がなくて図書館に行って、「名前事典」を見て子ども名前ふたりで考えたりなんかして。すごく楽しかった。

恋人が昔から自分の子どもにつけたいと思っていた名前を私が気に入らないから、折衷案はどのあたりかを見に行ったのだ。

「この名前がいい」「その名前イマイチ」「これならどうだ」と、ほとんど全部のページを見ながら言い合って、

最後恋人が「名前は何とかなりそうだな!」と言っていたのをよく覚えている。

 

治療が終わった恋人生殖機能の有無をチェックする日、「大丈夫だったらもうその日にプロポーズして子作りだ!」と思っていた。

でも、なかった。

 

恋人は、ものすごく落ち込んでいた。病気がわかったときよりも落ち込んでいたと思う。プロポーズどころではない。

恋人出会たことで「この人との子どもがほしい!」と思えたのに、それを彼と叶えることは現時点で非常に難しい。

 

もし子どもがいたら、どんな感じかなあ。

大変だろうなあ。それはそれは、しんどいだろうなあ。

私はピルを飲むほど生理痛がキツくてホルモンバランス状態も悪いから、きっと妊娠中のつわりとかもひどいと思う。

それでも、それでも、お腹の中で子どもを育てて、ふんばってポンッと産んで、あくせくしながら大きくなる様子を見ていたい。

 

それって、どんな感じなんだろうなあ。

 

もし彼と、想像よりも遥かに早い別れがきたとしても、子どもと一緒に彼の思い出を語り合えたら。

それはきっと、さみしいよりも嬉しいが勝るのだろうな。

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