2022-11-18

岡崎体育おっさんを聴いて涙でた話

40代前半 男 テレビ番組編集仕事をしている。

仕事は順調。

体は一つしかないので、申し訳ないが断るほどの仕事が来る。

ありがたいことだ。

僕らは、一日いくら仕事をしているので、

後輩たちには一日も早く一人で仕事をこなせるようになってもらわないと、

売上をあげられない。

しかし、全然独り立ちしてくれない。

もしくは、独り立ちする前に辞めてしまう。

最近若い者は…」という気持ちでいたのだが、

俺の指導方法問題だったのだということにやっと気がついてきた。

例1

25歳の後輩に、番組の一部分だけ編集させる。

彼がつないだ映像をみて、褒めるところはしっかりと褒め、

よくないところは指摘し修正してもらった。

言い方にも気をつけた。彼の編集尊重しながら、

理論的に分かりやす言葉を選んで、問題点をつたえたつもりだった。

で…、

辞めた。理由を問いただした社長曰く、「指導されるときに、人格否定された」

(そんなにはっきりとは言ってないと思うが)とのことだった。

例2

24歳の後輩に、僕の編集ベタづきしてもらって、

自分編集意図言葉で伝えながら仕事をした。

質問にも全てこたえた。「君ならどうする?」と聞き、

その意見採用したり、仕事の楽しさを伝えながら進めた。

自分がつないだ映像が全国で放送される喜びを語ったり…。

早く帰らせたり、昼飯をおごったり、休みをとってもらったり、

仕事環境面でも気を使った。

おかげで仕事時間がかかったが、僕だけが残り、深夜に作業することでなんとかなった。

で…、

辞めた。理由を問いただした社長曰く、「この仕事一生の仕事にはできないと思った。」

とのことだった。

そんなことが立て続いた日、

山手線にゆられながら、ユーチューブおすすめに流れてきた

岡崎体育の「おっさん」を聞いた。

岡崎体育は、自分編集した番組出演者だった時期もあり、

その時に好きになった。エクレアとか潮騒とか、コロナ前だったので

仕事仲間たちののカラオケで歌ったりもした。

しかし「おっさん」は聞いていなかった。

で…

山手線の中で、涙が流れた。

おっさんおっさん僕はもうおっさんになった

 だからこそ更新更新素敵に歳をとりたい」

更新という言葉がとてつもなく心に残った。

もう僕らが先輩たちに指導してもらったような、スパルタともいえる方法論は

今の若者たちには一切通用しないのだ。

とりあえずやらせてみる。間違えさえて覚えさせる。そんな方法は一切通用しないのだ。

若い子の価値観を恨んだとて

 もはや僕らの時代スタンダード

 蓋をしてあの日に埋めていこう」

では、どんな指導方法があるのか…。

考えて思い浮かぶ方法論は、全て失敗した。

もう僕には考えても考えてもわからない。

「枯れていく ぼくのこの脳はいずれやかれるときまで

 カチコチに固まったままなんだろう」

指導とはなんだ。教育とはなんだ。

問題は、彼ら若者の中にあるのではなく、

僕の中にあるのだ。

僕は何か根本的な何かが分かっていないのだ。

おっさんおっさん明日もっとおっさん

 今を未来を学べる人になりたい」

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