Jリーグの試合が全国中継された10月29日あたりで「忖度」というフレーズがバズった。川崎が審判から忖度されているというものだ。
あの傾向は今年ずっと続いている。なぜそうなっているのかを事例を交えて解説する。
Jリーグの試合の審判団の割り当てや、審判がどのカテゴリ(J1,J2など)で審判員として活動できるかを決めるのは日本サッカー協会(JFA)である。Jリーグには決定権は一切ない。
その審判に対するライセンスの付与や、問題ジャッジがあった時の処分を決めるのもJFAである。Jリーグは一切関与できない。つまり審判員の生殺与奪はJFAが握っている。
例えば審判の引退についてJリーグではなくJFAの公式サイトで発表されるのもそのためである。
一方で、違反行為を犯したJリーグの選手やクラブに対する処分を決めるのはJリーグである。JFAは一切関与できない。
選手やクラブに対する出場停止処分や罰金などに関するアナウンスがJリーグの公式サイトで発表されるのはそのためである。
また、試合開催有無を判断するのもJリーグでありJFAではない。
いっぱいある。
・川崎vs鹿島(Away) 実際スコア○2-0→本来スコア●1-2 川崎側のPA内ハンド見逃し、ファウル見逃しが1回ずつ。いずれもVAR介入を経て「ノーファウル」。さらに鹿島側の得点取消。
・川崎vsセレッソ(Away) 実際スコア●1-2→本来スコア●1-3 川崎側のPA内ハンド見逃し。VAR介入を経て「ノーファウル」
・川崎vs鹿島(Home) 実際スコア ○2-1→本来スコア△2-2 川崎側のPA内ハンド見逃し。VAR介入を経て「ノーファウル」
・川崎vs札幌(Away) 実際スコア●3-4→本来スコア●2-5 川崎側のPA内ハンド見逃し、さらにその直後に川崎得点という事象。
・川崎vs名古屋(Away) 実際スコア△1-1→本来スコア●0-1 川崎の得点は直前にFW知念の豪快なハンドがあったが見逃し。
・川崎vs神戸(Home) 実際スコア○2-1→本来スコア●1-2 川崎がもらったPKは本来川崎側のファウル(神戸DFの靴紐に足を掛けている)、ラストプレーは神戸決定機だったが試合終了の笛。
いずれもVARを経て川崎側が得する判断が行われている。特に顕著なのは「ハンド見逃し」である。
試合結果を左右するレベルでの川崎不利のジャッジ事例は一度もない。あったら今回の忖度騒動の中で反論として提示されるはずだが誰からも出てきていない。
川崎の敗戦試合を担当した主審はしばらくJ1の主審から外されるという懲罰的運用が行われている。直近2か月で見ると以下の通り。
・9/3 湘南2-1川崎 担当主審:飯田→次にJ1主審となったのは10/12
・10/2 札幌4-3川崎 担当主審:岡部→その後J1主審機会無し
その間無職であるわけではなく、J2の主審やJ1のVARを担当しているが、審判手当はJ1主審よりも落ちる。(手当額はJ1主審:12万、J2主審:6万、J1のVAR:6万)
つまり川崎の敗戦を主審として担当してしまうと、その後しばらく収入が減る構図が成立している。
逆に川崎の勝利試合を担当した主審は翌節、遅くても翌々節にはJ1の主審が再び割り当てられている。1回だけ例外があったがそれは主審が負傷して途中交代した試合(川崎2-1横浜)だった。
このような運用をされていては、川崎に負けないようにジャッジで調整するという審判が続出して当たり前だろう。彼らも生活が懸かっているのだから。
・「だったら(出場可能選手数の虚偽報告→試合延期が問題となった)Away名古屋戦は没収試合になるはずだ」
・「コロナ感染の影響で13人で川崎が試合する羽目にならなかったはずだ」
の2点しかないが、この2点は前提事項を理解していない的外れな反論としか言えない。たまに、その前提事項を知ってるはずの人がこのような反論をしてくるケースもあるが、悪質なミスリードでしかないと書いておく。
逆にその2点が反論の題目として出てくることで、一連の事象をリードしているのはJリーグではなくJFAであるということを表してもいる。
簡単に言えばJFAが提唱している「ジャパンズウェイ」の影響である。
日本人監督が日本代表を率いて結果を出す、そのためには実績のある日本人監督が必要。今の森保監督はJリーグで広島を3回優勝に導いた実績を経て日本代表に入っている。
これに匹敵する実績を有している日本人監督は現時点で川崎の鬼木氏しかいない。
既にカタールW杯終了後の代表監督就任の最有力とされている鬼木氏であるが、その鬼木氏率いる川崎が、外国人監督が率いる横浜や広島、日本人監督であるが選手経験がないセレッソなどに成績で上回られ、優勝を逃してしまうことはJFA的にはタブーなのである。
また、日本代表選手の多くが川崎出身者や川崎所属選手で占められるようになった。昨日発表されたワールドカップメンバーのうち6人が該当する。
もし横浜が優勝し、川崎が優勝を逃すとその代表のブランド力が落ちてしまうのだ。JFAとしてはそれも避けたい。
前提事項にも書いたが、JFAはJリーグの試合開催可否やクラブへの懲罰などはコントロールできないが、審判の割り当てや審判員の生殺与奪はコントロールできる。不可解なジャッジ連発など一連の問題はJFAによる忖度の結果と見た方が自然であろう。
現実として、JFAから派遣される審判は中立な立場で笛を吹くことは出来ていない。彼等は日本代表の選考に関する利害関係の中に入り込んでしまっている。
マジかよこえーな そんで鬼木とかいう人の名前初めて聞いたな
陰謀論は中学生で卒業しようね
うーん、もし最終節でもおかしなジャッジが起こって、川崎が逆転優勝するようなら、まぁ…って感じ。 川崎vs神戸はJリーグジャッジリプレイで見たけど、家本氏はPKの場面はアクシデ...
笛マリノスサポうざい。
監督が笛を吹くチームよりいいと思うぞ。
監督が試合中に笛を吹いたチームが優勝するのは流石にマズイでしょ。
1.マスカット監督に2度の確認を実施した。 2.同監督からは「該当する行為を行っていない。」との回答を得た。 3.可能な限り映像、音を取り寄せて、確認、解析を実施した。 4...
唯一の拠り所3連覇に並ばれたくない鹿島サポ必死ですね
この理屈だと川崎が外国人監督に変えたら成績がガタ落ちするってことか
むしろ今年川崎が優勝してしまったら鬼木は川崎辞めないだろうから代表監督の線が無くなるぞ 広島末期の森保みたいに一旦黄金期抜けて成績低迷してクビにならないとフリーにならん...
マリノスの笛事件。本来なら2段階降格が順当でしょ。ふざけんなよ。
忖度っぽい減少は起きているのだけど、おそらく実質はそういう陰謀論めいたことではなくて、 1.川崎フロンターレの3連覇を止める笛を吹くのが怖い 2.理想的な攻撃サッカーと...
その理屈だと事例2(川崎を負けさせた主審が一時的に降格)の説明がつかないんだよ