2020-02-11

本名規定実質的英語話者にとって本名っぽい名前規定

数日前、Quoraで日本語ユーザーが大量にBANされた件がホッテントリに入っていたのを見て思い出したのだが、実は数年前に本名規定違反で数回BAN→復活を繰り返していた。英字の名前登録していたし先頭だけ大文字ルールもきちんと守っていたので本件と同じ理由でのBANではない。

おそらくだが、「ローマ字表記すると苗字名前完全に一致」という理由でBANされたようである。確かにQuoraを見ているとアカウント名を何回も変えている明らかな偽名アカウント苗字名前が同一のものがたくさんあるので、まあ通報されること自体は仕方ない。1回目は素直に身分証明書スキャンして送ってブロックを解いてもらったのだが、その後も2回(つまり通算3回)本名規定違反でBANされたのには閉口した。どうもQuoraは「この人は身分証明書で偽名でないことを確認済みですよ」という事実を記録していないらしい(少なくとも2018年夏の段階ではしていなかったと思われる)そんなに本名にこだわるなら身分証明書提示義務付けるか確認が取れたアカウントにはVerifiedマークを付ければいいのに……と思うのだが。

最終的にはどうせまた通報されるしと思ってそのままアカウント削除したのだが、今回の件の運営側見解を見ていると少々がっかりだ。

"大文字というのは実名に見えない(何かの略語に見える)ため、Quoraがというより他の英語版ユーザーからみてルール不公平と思われるからです。"

"大文字の姓にフェイク感を感じる人が多いのは端的に言って事実で、実際に「偽名」と問題報告を送ってくるのはユーザーなんです。これはもう感性領域なので、文化的ギャップしか言いようがないのですが。。。"

"私が言ってるのは、バスの中で騒いでいるツアー客に「あなたたち声が大きいよ」という無自覚事実を伝えたい、ということです。それを知って「ここではバスでは静かにする文化なんだな」と改める人もいるだろうし、「うちはバスで騒ぐ文化から来たんだ!」と改めない人もいるでしょう。これはとりたてて「異文化排斥」という大きな話にしたいわけではなくて、まずは声が大きいと思われてるということを自覚しましょう、ということです。そのあとどうするかは自由だと思います。"

"その人がグローバル活躍するようになって、all caps表記が恥ずかしいということに気づけば改める人もいるでしょうし、それを貫く人もいるでしょう。それはパターナリスティックに正解を与えてあげなくても、子供がやけどして危ないものを知るように、自ら納得して体感することが大切なのだと思いました。all capsキモーとか言われて傷つくぐらいの経験は、できる機会を与えてあげたほうがいいのでは?と。"

苗字名前が同一というのは実名に見えないため英語ユーザー違和感を与えるんだろうし、苗字名前が同一であることにフェイク感を感じる人が多いのは端的に言って事実だろう。

英語母語話者から見て違和感を覚える」という理由でのBANが罷り通るなら不適切本名を持つ人間改善しないといけないことになる。結局Quora的には本名規定英語圏のユーザー違和感を与えないことどちらの方が優先度が高いルールなのだろうか?

ところでこのKenn Ejima氏が日本人だと仮定すると、1954年12月9日内閣訓令第一号によって「ん」はn一文字と定められているため、公的にはこの人の名前Kenなのではないかパスポートと同じ法的に正しい表記名前がBANされてパスポート表記と違う表記は可ならそれはもう「英語母語話者が見て本名に見える名前規定」なんじゃないのか? まあこの人が実は外国籍だったり特殊事情がある可能性もあるし、内閣訓令第一号は文化庁の「姓名のローマ字表記についての考え方」と同様に英語圏では通用しない間違った規則であるという見解なのかもしれないが。

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